過去ログ - QB「魔法少女の軍事利用だって?」
1- 20
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:29:11.96 ID:12Scx6eE0
 次に気づいた時には、私は水溜りの中にいた。
衣服が濡れる感覚のせいでそう錯覚していた事に、
私はすぐに気づいた。

 言い直せば、私は血の池の中にいた。目の前には、
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:30:11.20 ID:12Scx6eE0
 視線を落として妹を見ようとしたら、彼女に乗っている瓦礫の上に、
動物が乗っていた。それは、これまで私が見た事のない動物であった。

「苦しそうだね。でももう大丈夫!僕は君が願う望みを、
何だってかなえる事ができる。」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:30:40.47 ID:12Scx6eE0




8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:31:22.73 ID:12Scx6eE0
 ここはアメリカの、どこにでもある小さな田舎。今年で五歳になったエマは、
彼女が誕生日のプレゼントに貰ったばかりの、任天堂のゲームボーイに
夢中になっていた。

 両親はずっと部屋でゲームを遊び続ける彼女を見て、プレゼント選びを
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:31:51.72 ID:12Scx6eE0
 しょぼくれて階段を下りていくエマ。
軍人である父はただ座ってにこにこと、エマと母が食卓に来るのを
待ってくれていた。彼はその職業からイメージを持たれるような
厳しさや怖さを、微塵もエマに見せた事がなかった。
だから、彼を待たせた事をエマは申し訳ないとは思わなかった。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:32:19.03 ID:12Scx6eE0
 少し期待していたのだが、残念ながら今は友達が誰も来ていなかった。
遊ぶ約束などはしていないが、この田舎で子供が遊ぶ場所、といったら
幼稚園の近くにある公園か、見晴らしが良く風の気持ちいい、この丘だった。

「誰もいないんだ。つまんないの。」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:32:45.71 ID:12Scx6eE0
(猫じゃない・・・?)

 その動物は真っ白い猫のようでありながら、兎のような真っ赤な瞳を持ち、
垂れ下がる長い耳のようなものを持っていた。
大人から見れば謎の動物。しかし、その愛らしい姿が気に入ったエマは
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:33:13.66 ID:12Scx6eE0
 少し考えた。母に取られたゲーム機の事も考えたが、そんなものは
魔法の力を借りずとも何とかなりそうだ。迷う彼女が空を見上げると、
そこには二羽の鳥が羽ばたいていた。

(そうだ、私は自由に空を飛びたかった。鳥のように、ピーターパンのように!)
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:34:19.86 ID:12Scx6eE0
 その様子を目撃してしまい、手に持っていたおもちゃを落とす少女達。
彼女達もまた、エマと同じ考えを持ち、誰かが友達がいないかと
ここに遊びに来ているところだったのだ。止められなければ、
彼女達はエマを見て、すごいわエマ!と声をかけていた事であろう。

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:35:12.82 ID:12Scx6eE0
「ねえエマ、あなたは悪魔なの?」

 次の日の幼稚園で、友人から最初にかけられた言葉はそれだった。

「ひどいわダイアン。なんで私が悪魔なの?」
以下略



372Res/332.73 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice