過去ログ - 上条「学園都市? なんで俺がそんなところに?」
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2:序章『とある魔術の幻想殺し』 1/9[sage saga]
2011/06/16(木) 18:30:40.70 ID:3M0E3iz30

 イギリス首都・ロンドン。
 時刻は午後六時過ぎ。
 霧雨にけぶる街、その片隅に建つ、とある小さな教会に、場違いな日本語が響いた。


3:序章『とある魔術の幻想殺し』 2/9[sage saga]
2011/06/16(木) 18:31:33.60 ID:3M0E3iz30


「学園都市? なんで俺がそんなところに?」




4:序章『とある魔術の幻想殺し』 3/9[sage saga]
2011/06/16(木) 18:32:43.41 ID:3M0E3iz30

 声の主は、ツンツンと立った髪以外、特に取り立てて特徴のない少年だった。
 特徴を上げるとすれば、日本人でありながら、ロンドンの空気にしっくりとなじんでいるところだろうか。

 少年の名前は上条当麻。
以下略



5:序章『とある魔術の幻想殺し』 4/9[sage saga]
2011/06/16(木) 18:33:50.78 ID:3M0E3iz30


 幻想殺し――その右手で触れたものは、魔術だろうが霊装だろうがなんだろうが、『異能の力』であればなんでも消滅させる力。
 そんな力を持つ上条は、『必要悪の教会』のとっておきのジョーカーなのだ。



6:序章『とある魔術の幻想殺し』 5/9[sage saga]
2011/06/16(木) 18:35:35.36 ID:3M0E3iz30

 その上条に、超能力開発をカリキュラムとして組み込む学園都市にある、とある高校に入学しろという命令が下された。
 伝令のために数カ月ぶりに姿を現した幼馴染――土御門元春はやれやれと言いたげに首を振った。

「そんなところとはひどい言い草だにゃー。『そんなところ』にオレは三年も暮らして、能力開発まで受けてるんだぜい?」
以下略



7:序章『とある魔術の幻想殺し』 6/9[sage saga]
2011/06/16(木) 18:37:16.51 ID:3M0E3iz30
 
 上条当麻は、困っている人がいれば、迷わず手を差し伸べる。
 例え、どれほどの怪我を負おうとも、それによって感謝されることがないとしても。

 救いを与えたいとか、そんな信念があるわけではない。
以下略



8:序章『とある魔術の幻想殺し』 7/9[sage saga]
2011/06/16(木) 18:39:09.54 ID:3M0E3iz30

「まあ、端的に言うとカミやんの真逆にいる存在ですたい」

 上条は、魔術師の天敵だ。
 ぶっちゃけた話、上条は困っている人を助けるという過程で、『必要悪の教会』にケンカを売ったこともある。
以下略



9:序章『とある魔術の幻想殺し』 8/9[sage saga]
2011/06/16(木) 18:40:38.59 ID:3M0E3iz30
「このインデックスという少女は、完全記憶能力を持っていてな。
 一年に一度、記憶の消去を行わなければ、その記憶したものに脳を圧迫されて死んでしまうんだ。
 普段だったら記憶を削除した後に仲間だと説得するんだが、今年はそれに失敗したらしくて、日本中を逃げ回っている。
 今までの逃走ルートから考えて、どこかのタイミングで学園都市に潜入するんじゃないかって結論が出されたわけだ」
「で、俺の出番ってことか……」
以下略



10:序章『とある魔術の幻想殺し』 9/9[sage saga]
2011/06/16(木) 18:41:48.91 ID:3M0E3iz30
 
 考えを前向きにするために、上条は明るい声で土御門に問いかける。
「出発はいつだ? たしか、日本だと入学式は四月頭だよな」
「入学式なら明日だぜい」
「あーそうか明日か。明日……あした?」
以下略



11:第一章『交差する若者達』1-1/2[sage saga]
2011/06/16(木) 18:43:35.63 ID:3M0E3iz30


 四月一〇日。
 三月末から始まった『新入生』の迎え入れが、ようやく落ち着き始めた頃。
 今日は、学園都市中の学校で入学式が執り行われる。
以下略



12:第一章『交差する若者達』1-2/2[sage saga]
2011/06/16(木) 18:45:10.85 ID:3M0E3iz30
 とある地下街にある、とある携帯電話のサービス店。
 普段なら十時くらいに開く店なのだが、新規登録ラッシュのこの時期は、朝八時くらいから開いている。
 その新規登録も、さすがに入学式当日の朝にはほとんどない。
 どこか気の抜けたような店内の一角に、不穏な呟きが響く。
 
以下略



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