過去ログ - 和「私が愛してるって言ったら」
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:17:04.97 ID:UwF03LhUo
「……もう。全然反省してないでしょ」

反省してるよ〜?と応えた彼女の頬を軽くつねってから、栗色の髪に触れる。
指をゆるゆると滑らせて後ろ髪を束ねる山吹色のリボンをつまんだら、
駄目だよ和ちゃん、と彼女は笑顔のまま私の手首を掴んだ。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:18:36.20 ID:UwF03LhUo
私の呼吸に合わせて上下する彼女の頭をやんわりと撫でる。
彼女は少し身じろぎして首を捻ると、右耳と頬を私の胸に押し当てた。

「……ねえ、和ちゃん」

以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:19:33.98 ID:UwF03LhUo

「ねえ。フツーの幸せって、たとえば?」

「え……。みんなとおんなじように、フツーに色々できること、かな」

以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:21:21.97 ID:UwF03LhUo
「……私はね、」

「んー?」

「私は、誰かを基準にしないと計れない幸せなんて別に欲しくないわ」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:22:13.92 ID:UwF03LhUo



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以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:23:39.71 ID:UwF03LhUo
「……ギター失敗して、梓ちゃんを困らせたりしてない?」

『おや真鍋さん、妬いていらっしゃるので?』

「用事がないなら切るわよ」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:24:25.05 ID:UwF03LhUo
『……ごめんね?』

「別に、謝らなくてもいいわよ」

『……うん』
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:25:12.59 ID:UwF03LhUo
「……そうね。でもその前に、唯」

『うん?』

「そんなに遊んでて、宿題、夏休み中に終わるの?」
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:27:06.43 ID:UwF03LhUo



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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:29:10.05 ID:UwF03LhUo


唯が軽音部の夏合宿から帰宅した翌々日。
ご両親の赴任先に向かうため乗った空港行きの高速バスが、多重事故に巻き込まれた。

以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:30:02.66 ID:UwF03LhUo


「……はぁ……」

なんとか吐き気は治まり、肩で息をしながら手の甲で涙と脂汗を拭う。
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