121: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/23(火) 19:57:56.98 ID:W+KohuJio
地面が、白い右手の当たった部分から裂け出したのだ。
裂け目は轟音と共に垣根へ向かってまっすぐ突き進んでくる。
「――ッ!」
122: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/23(火) 19:59:07.37 ID:W+KohuJio
いや、そんなはずはない。
ただのレベル3だ。
しかし……。
123: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/23(火) 20:00:44.13 ID:W+KohuJio
どうやら気を失ってくれたらしい。
自らも地面に倒れたまま、一方通行は垣根の様子を観察する。
124: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/23(火) 20:01:31.55 ID:W+KohuJio
∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞
木原数多は爆笑していた。
125: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/23(火) 20:02:38.94 ID:W+KohuJio
報告を終えて下がっていく下っ端にひらひらと手を振り、彼は一人考える。
十中八九死ぬだろうと思っていたというのは本心ではない。
126: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/23(火) 20:04:30.12 ID:W+KohuJio
――――――――――――――――――――→
一方通行が退院してすぐに、能力の再測定が決行された。
127: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/23(火) 20:05:36.32 ID:W+KohuJio
「……つまりアレはこォいう事かよ。木ィ原くン?」
死体回収のバイトの意味を理解し、赤い瞳で睨みつける一方通行。
128: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/23(火) 20:06:10.43 ID:W+KohuJio
乱暴に背中を押されて、よろめきながら進み出る。
床に引かれたラインを越えると、電源の入った「部屋」が自動的に被験者を認識する仕組みだ。
129: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/23(火) 20:06:41.33 ID:W+KohuJio
大人たちが遠巻きに彼を囲んで見守っている。
カメラも、見て分かるだけで十数台。
測定室の中央に立ち、一方通行は目を閉じた。
130: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/23(火) 20:07:12.13 ID:W+KohuJio
――――――――――――――――――――→
『只今の 反射角度 は正常に測定されました.』
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