過去ログ - モナーとトカゲ
1- 20
1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/26(金) 07:01:38.18 ID:xRGs7F7r0
初SSです。そして糞です。いろいろ変なところがあると思いますが、
出来れば見逃してください。

これははるか昔、ヴィルソナという国に住んでいるモナーという少年の物語である。
モナーの家はセレンスという街の住宅街の裏路地にあるため、なかなか人目に付かない。
それに、モナーの家は貧乏であるために学校の同じクラスの仲良し二人組にいじめられていた。
モナーの父親、長耳モナーの職はアルバイトのみで月給で5金貨3銀貨ほどだった。
モナーの母親、ガナーは専業主婦でなんの職にもついていなかった。



2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]
2011/08/26(金) 07:18:09.76 ID:zwZ7UovJ0
このアーリアの国の金は5つの硬貨が使われていた。
一つは石貨、100円の物を一つ買うときは石貨100枚が必要となる。二つ目は鉄貨、
100円の物を鉄貨10枚で買うことができる。三つ目は銅貨、これ1枚で100円の物を買うことができる。四つめは銀貨、これ1枚で1000円のものが買える。最後に金貨、これ1枚で10000円のものが買える。
モナーは今日も小学校から帰ると、リビングの机で石のコップに入っている水を飲んでいる母に聞いた。

以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/26(金) 07:20:39.18 ID:zwZ7UovJ0
皆様すみません。スレ間違えました


4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/26(金) 07:22:58.64 ID:zwZ7UovJ0
間違えてませんでしたすみません。

と、時計がゴーンと鳴って16時が訪れたことを知らせた。新聞に集中していた父は少し驚いた後、また新聞を読み始め、水を最後の一滴まで飲み干した母は、コップを洗い台所に置き仮眠を取るといって、寝室へ向かった。モナーは遊ぶ約束をしていたことを思い出し、机の上においてあった革袋を持って、革で作られた靴を履き空き地へ向かった。革袋の中身にはモナーが拾ったハート型の石が3つほどあった。これを母の日にまでにいっぱい集めてお母さんに渡してお母さんを喜ばせるんだ!


5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/26(金) 07:38:56.85 ID:zwZ7UovJ0
家を出るときにモナーは自分の家を長い間見つめていた。モナーの家は伯父が住んでいた家を引き継いだ家であった。傾いた家、ボロボロになった柵、釘や木が突き出たポスト、割れた窓、2階に開いてる大きな穴、泥棒でも遠慮するような家であった。木造でもともとは茶色だったはずが、黒く変色している。しかし周りにはキチンとした橙色と肌色と朱色のレンガの家が堂々と建っている。深緑色の屋根から突き出る煙突からはモクモクと灰色の煙が上がってくる。モナーには、普通の生活が出来る家庭が羨ましかった。モナーはハッとなってあたりを見回した、モナーの家には時計がないため太陽の位置で時間を計るという技を身につけていた。太陽の位置を見てみると、モナーは緊張の色を顔に浮かべて空き地にダッシュで向かった。

もう30分も過ぎていた!街にただようチーズの匂いの誘惑に負けずにモナーは空き地に向かい続けた。

(早くしないと怒られる!あの二人組に!)
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/26(金) 07:49:53.34 ID:zwZ7UovJ0
その草むらには、80センチ以上はある草が絶え間なくぼうぼうと続いていた。その真んだけは、土が固く草が生えていなかった。そこに案の定あの二人組がいた。どうやら何かを木の棒でつついているようだモナーは気づかれないようそーっと二人組に忍び足で近づいた途端、右足をつくときに足下を見るとモナーは驚いた。しまった!罠だ!モナーはそれを避けようと足を前にだそうとしたが手遅れだった。滑って転んだ彼の革の靴には犬の糞がこびりついていた。

「ギコハハハハハハ!本当に引っかかりやがったぞ!こいつ!」

「プププ・・・傑作だ・・・!」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/26(金) 07:56:23.90 ID:zwZ7UovJ0
 目が覚めたあと意識が戻ったモナーはズキズキする足を革の靴をとって見た。ひどく赤くなっている。ところどころ血が出ていて内出血してるところもあった。モナーはその右足にふれるとものすごいほどの叫び声を上げてのたうち回っていた。痛みが収まった後モナーは革の靴を履き直し、革袋をとろうとするが、革袋がない!その後どこを探しても見つからなかった。転んだ時に落としてしまいそれを二人組が奪っていったんだとモナーは考えた。二人組を追いかけようとすると、二人組が木の棒でつついていたところに、尻尾のないトカゲと短い木の棒が置いてあった。そのトカゲは、体中が赤いトカゲで体の所々に痛々しい傷があった。トカゲはモナーのことをくりくりした黒い目でじっと見つめている。赤いトカゲなんてこんな街で見たことがなかったので、モナーはトカゲをズボンのポケットにしまって持って帰ることにした。


8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/26(金) 08:07:06.08 ID:zwZ7UovJ0
 モナーは帰る途中にウォール川という大きい川がある場所を通った。ウォール川はとても広い川で横幅が1メートルもあるため、道に沿って飛び石が設置されてあった。直接海に流れる川だった。そこでなんと河原で立っている二人組みを見つけた。しかもその二人組はモナーを待ち構えていたかのようにモナーのことをニヤニヤ見つめていた。二人組に革袋がなかったかと聞いてみようとモナーは二人組に近づこうとした。嫌いだからといって二人組を最初に疑うのはなんだか悪い気がした。しかし、その気遣いが二人組の一人のせいで無駄になった。
二人組の一人はギコという。とても乱暴者でいつも学校で彼と絡んでくる。しかし、優しい一面もあるため憎めない存在であり、石を投げた張本人だ。もう一人はモララーという名前である。普段はおとなしくてクールだが、怒ると怖いし、少し太っている。そして、そのモララーの片手にはモナーの革袋が握られていた。モナーは慌ててそれを取り返そうとするが、結構距離があるため時間がかかってしまう。さらに飛び石を渡らなければいけないため更に時間がかかる。モナーは左足だけをつかってけんけんで飛び石を渡っていった。激しく流れている川の音がモナーの緊張感を広める。さらに飛び石がぐらぐら揺れてモナーを川に落とそうとしている。ポケットのなかにいるトカゲは頭をヒョコッとだしてモナーの緊張している顔をじっと見ている。そして遂に彼はあと2つの飛び石を飛び越えることで向こう岸につくところまできた。しかしそのとき、モララーが革袋の中からハート型の石を取り出し川に投げた。水の跳ねる音を6回させた後川にながされていった。

「どうだ!5回も跳ねたぞ!」

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/26(金) 08:12:53.52 ID:zwZ7UovJ0
モナーが目を覚めるとそこは海だった。どうやら流されたらしい。と、そこにカエルの鳴き声がした。カエルの鳴き声がした方を向くと、そこには赤いトカゲがいた。モナーはその赤いトカゲに話をした。

「もしかして君が助けてくれたモナか?それなら感謝するモナ!」

冗談交じりに言葉を言うと赤いトカゲをくりくりした黒い目でずっとモナーの目を見つめ続けていた。そしてモナーはトカゲを持ってズボンのポケットに戻そうとすると、不思議なことに気がついた。トカゲの傷が治っている!そして辺りを見回すと蛙なんてどこにもいなかった。こいつ、いったい何者なんだ?と思い考えれば考えるうちに恐ろしくなったのでトカゲをポケットから取り出し海に投げた。もし戻ってきたら、全力で逃げよう。モナーはそう考え戻るのを待った。そして10分後に波に押し戻されてきた。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/26(金) 08:23:56.24 ID:zwZ7UovJ0
商店街を通るときに、モナーは麻婆茄子のいい匂いの誘惑に負けてしまった。夜の商店街は賑わっていて昼とは大違いだ。ギコに例えると、昼にギコが暴れているとしたら、夜は銃を乱射しているようなものだろうと馬鹿なことを考えてクスッと笑っていた。正気を取り戻したトカゲはやはりポケットからモナーの顔を覗いている。
麻婆茄子のニオイのもとにたどり着くとそこは大きな中華料理店だった。店の横に看板の代わりにメニューがあったのでどれくらいの値段かなと見てみると1銀貨あたりのものばっかだった。例外として2銅貨のものがあったとしても2石貨のお小遣いしかないモナーには食べるのは無理に近かった。しかも麻婆茄子は8銅3鉄9石貨だった。バカバカしくなったのでモナーは早めに切り上げることにした。

家に無事到着するとポストにずぶ濡れの革袋が木に刺さっていた。モナーはそれを見てブワッと泣きながら中を確認すると何も無い。そしてモナーは泣きながら家に入った。
そしてモナーがただいまと言うと母が冷めたお湯を吊るされた裸電球が光って照らしている机の上においた。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/26(金) 08:27:44.88 ID:zwZ7UovJ0
モナーは床に敷いた布に横たわるとフロットを横において眠りだした…

(フロット…おやすみモナ…)

フロットはまだモナーの顔をじっと見ていたが、彼に急に睡魔が襲ってきてフロットも眠りに落ちた…
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/26(金) 08:32:48.29 ID:zwZ7UovJ0
これで終わりになります。

楽しめた方もクソスレ乙な方も
うざかった方も萎えた方も見てくれた方も
本当にありがとうございました。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/08/28(日) 15:51:54.21 ID:jUL5wDts0
モナーとは随分と懐かしい…


14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2011/08/29(月) 01:18:13.14 ID:QI3lFL0+o
そこはかとなく脳内再生されていい感じ


15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/06(木) 02:17:43.66 ID:M0WlzTYao
 


16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[sage]
2011/10/06(木) 17:43:29.58 ID:MEUa5KuAO
AAかと思ったら違ったか


16Res/14.28 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice