293:1[saga]
2011/11/20(日) 10:48:02.65 ID:uM86iaGn0
「危険、かぁ」
さやかは箸を止めて考えだす。そして浮かんだ疑問を、マミに尋ねる。
294:1[saga]
2011/11/20(日) 10:49:04.86 ID:uM86iaGn0
「……じゃあ、基本的には魔女をうまく倒すことだけ考えればいい、ってことですよね?」
「まったく考えなくていいわけではないけれど、基本的にはそうね。……急にどうしたの?」
295:1[saga]
2011/11/20(日) 10:50:09.85 ID:uM86iaGn0
*
「……魔女狩り訓練ツアー?」
296:1[saga]
2011/11/20(日) 10:51:11.82 ID:uM86iaGn0
「いえ、やはり私も参加するわ」
その言葉に、マミは若干驚いたような表情になった。
297:1[saga]
2011/11/20(日) 10:52:06.22 ID:uM86iaGn0
*
人気の無い細い路地裏を、マミ、まどか、さやか、ほむらの順に歩いていた。
298:1[saga]
2011/11/20(日) 10:53:11.04 ID:uM86iaGn0
ほむらは、じっとまどかを見つめ、観察していた。
ほむらは時間を巻き戻してやり直すかどうか、まだ明確な答えが出せずにいた。
この茶番狂言のようなツアーに参加したのも、その答えを出す為の参考になれば、と考えてのことだった。
299:1[saga]
2011/11/20(日) 10:54:11.01 ID:uM86iaGn0
「……ほむら、どうかした?」
不意に、さやかの声で現実に引き戻された。
300:1[saga]
2011/11/20(日) 10:55:08.09 ID:uM86iaGn0
放たれた矢は、精確に使い魔を射抜き、その背後の壁を抜け、空に漂う雲に大穴を開け、遥か彼方へと消えていった。
ふっ、と結界が消滅する。
「やったあ! 一撃で倒せた!」
301:1[saga]
2011/11/20(日) 10:56:05.21 ID:uM86iaGn0
ほむらの目が細められ、笑みが深くなった。
「そうね。まどかの力なら、倒せない魔女も魔法少女もいないでしょうね。
……もう、私が傍に居てまどかを守る必要は無くなってしまったようね」
302:1[saga]
2011/11/20(日) 10:57:02.68 ID:uM86iaGn0
*
その後もしばらく探し回るも、ソウルジェムに反応は無く、結局その日は解散となった。
マミと別れ、さやかを見送ると、ほむらとまどかの二人きりになる。
303:1[saga]
2011/11/20(日) 10:58:07.22 ID:uM86iaGn0
「ごめん……。ちょっと、これは言えないや……。
その、あんまり人に言えるほど立派な願い事じゃなくってさ……」
「……でも、マミは、軽い気持ちで契約したわけじゃない、と言っていたわ。
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