33:1
2011/09/03(土) 16:14:49.13 ID:GwxAzmJI0
  
  
  言い終わると同時にほむらは踵を返し歩き出す。 
  だがその歩みはすぐに止まった。 
  そして疑問に思う生存者の目の前でスッ、と姿が消えた。 
34:1
2011/09/03(土) 16:16:16.04 ID:GwxAzmJI0
  
  キリカはまどかの正面で足を止めた。ただならない空気に、誰も口を開かない。 
  そんな中、まどかがおずおずと質問する。 
  
 「…えっと、あなたは?」 
35:1
2011/09/03(土) 16:17:30.96 ID:GwxAzmJI0
  
 「………え?」 
  
  しかしキリカの爪はまどかにも結界にも届いていなかった。 
  キリカは自分の右腕を見る。肘から先が無くなっていた。 
36:1
2011/09/03(土) 16:18:47.54 ID:GwxAzmJI0
  
  ほむらはまどかの顔をちらっと見る。不安。心配。そんな表情をしている。 
  
  ここで呉キリカを殺しておかないと後々面倒なことになる。 
  だが、まどかの目の前で人を[ピーーー]わけにもいかない。 
37:1
2011/09/03(土) 16:20:07.98 ID:GwxAzmJI0
  
 「キミは織莉子の存在を知っている。 
  つまりそれは織莉子に危害が及ぶ可能性があるということ。 
  そんなの、許せるわけないじゃないか!」 
  
38:1
2011/09/03(土) 16:21:11.04 ID:GwxAzmJI0
  
 「!!また消え---」 
  
  ドガッ!! 
  
39:1
2011/09/03(土) 16:22:29.75 ID:GwxAzmJI0
  
  ほむらは舌打ちする。自分が時間をかけ過ぎてしまったことに気づいたのだ。 
  奴だ。奴が来た。忌々しい、アイツが! 
  苦虫を噛み潰したような表情で背後に立つ声の主を、美国織莉子を見る。 
  
40:1
2011/09/03(土) 16:24:18.66 ID:GwxAzmJI0
  
 「まどかぁぁ!!!」 
  
  ほむらは盾を起動させて時間を停止する。まどかに駆け寄って気がつく。 
  まどかの背後には一般人。とても全員を逃がすことはできない。 
41:1
2011/09/03(土) 16:25:41.41 ID:GwxAzmJI0
  
 「ほ、ほむらちゃん!」 
  
  腕の中のまどかが心配そうな声をあげる。 
  これはもうダメだ。とても他人を守りながら戦える状況じゃない。 
42:1
2011/09/03(土) 16:26:43.62 ID:GwxAzmJI0
  
 「こいつらは私が抑えるから逃げるのよ!!早く早く!!」 
  
 「………」 
  
43:1
2011/09/03(土) 16:27:54.28 ID:GwxAzmJI0
  
 「よし、今度こそばいば---」 
 「!!キリカ!下がっ---」 
  
  時間を停止させる。織莉子に気づかれたようだが、かまわない。 
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