489:1[saga]
2012/01/29(日) 12:09:13.53 ID:6kqct4zw0
「……え?……」
まどかは矢が『外された』ことに驚いた。
そんなはずは無い。だって、さっきの銃声----いや、マスケット銃の発砲音は----
490:1[saga]
2012/01/29(日) 12:10:17.50 ID:6kqct4zw0
「マミさん……もう止めてください……。
本当はこんな方法、納得いってないんですよね? 今のマミさん、とても辛そうです」
「…………」
491:1[saga]
2012/01/29(日) 12:11:30.94 ID:6kqct4zw0
マミはマスケット銃の銃口をまどかへ向ける。
まどかは、
「…………マミ、さん……」
492:1[saga]
2012/01/29(日) 12:12:15.37 ID:6kqct4zw0
マミの放った弾丸は、まどかの髪の毛先を掠め、そのまま壁へ着弾した。
「鹿目さん、お願いだからやめて……私、まだ死にたくないの……」
493:1[saga]
2012/01/29(日) 12:13:15.82 ID:6kqct4zw0
*
「はぁ、はぁ、はぁ……ここは……」
494:1[saga]
2012/01/29(日) 12:14:14.24 ID:6kqct4zw0
「確かさ、ほむらと約束したんだったよな? だからやってんだよな」
「…………」
495:1[saga]
2012/01/29(日) 12:15:14.77 ID:6kqct4zw0
一瞬、まどかの頭の中が真っ白になる。
まさか、ほむらちゃんが----そんな----
「……嘘、だよね……」
496:1[saga]
2012/01/29(日) 12:16:16.63 ID:6kqct4zw0
「ちょいと話が逸れちまったが----そんな訳で、もういいんだ。
もう、ほむらが帰ってくることはないんだ。
もう、そんな辛い思いしてまで、アンタが約束にこだわる必要は無くなったんだ。
だから----」
497:1[saga]
2012/01/29(日) 12:17:16.04 ID:6kqct4zw0
「……ん?」
杏子に背を向けて、ゆらゆらと歩き出した。
498:1[saga]
2012/01/29(日) 12:18:19.18 ID:6kqct4zw0
*
例えるなら、微かな明かりすらない暗い道を一人で歩くようなものだ。
499:1[saga]
2012/01/29(日) 12:19:14.24 ID:6kqct4zw0
「私ね、いっつも思ってたんだ、変わりたいって。
いつでも明るくって、誰にでも優しくって、どんな困難にも動じない----そんな風になれたらなぁって」
601Res/385.53 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。