479:1[saga]
2012/01/29(日) 11:59:12.43 ID:6kqct4zw0
「そういう状況にならないようにするかな。
そんな、足を踏み入れたら詰みが確定している無人島には絶対に近づかない。
なったらアウトなんだから、ならないよう注意して予防するしかないだろうな」
480:1[saga]
2012/01/29(日) 12:00:15.58 ID:6kqct4zw0
言い終わると詢子はまどかに笑みを向ける。
「あたしの考えとしてはこんなところかな。
まあ、まどかの期待してた答えじゃなかったかもしれないけど----」
481:1[saga]
2012/01/29(日) 12:01:16.84 ID:6kqct4zw0
*
その日の夕方。
482:1[saga]
2012/01/29(日) 12:02:17.37 ID:6kqct4zw0
----私ったら、いつの間にか死ぬことを前提で考えてたよ!!
ダメだよそんな後ろ向きじゃ! ママも言ってたじゃん! 最後まで足掻くんだ!!
そう自分に言い聞かせるように繰り返し思考する。
483:1[saga]
2012/01/29(日) 12:03:17.62 ID:6kqct4zw0
ああ、こんな時、ほむらちゃんが居てくれたなら----きっと、髪をかき上げながら「こんなの簡単よ」って言って、あっさりと解決してくれただろうな。
例えそうでなくても、一緒に居てくれるだけで、心強かっただろうな。
「ほむらちゃん……どこに居るの……?」
484:1[saga]
2012/01/29(日) 12:04:27.06 ID:6kqct4zw0
「……ん? あ、あれ? これって……」
まどかは、自身のソウルジェムが何かに反応していることに気づき、また足を止めた。
物思いに耽っていたせいか、それとも随分と間が開いてしまって勘が鈍っているのか----まどかは、ソウルジェムが魔女か使い魔の魔力を感知しているのだという考えへ至るのに、数秒かかった。
485:1[saga]
2012/01/29(日) 12:05:18.73 ID:6kqct4zw0
*
ソウルジェムの反応に従って歩いていくと、ショッピングモール内部の工事現場にたどり着いた。
人気は無く、ところどころ鉄骨がむき出しになっている。
486:1[saga]
2012/01/29(日) 12:06:11.77 ID:6kqct4zw0
「……!!」
その匂いをまどかが認識したのと同時に、使い魔たちが一斉にまどかへ振り返る。
おそらく、使い魔たちも匂いに反応したのだ。
487:1[saga]
2012/01/29(日) 12:07:15.92 ID:6kqct4zw0
キレイに着地を決めると、辺りを見渡す。
もうこの近辺には使い魔はいないようだ。
「……ふぅ……」
488:1[saga]
2012/01/29(日) 12:08:12.91 ID:6kqct4zw0
最深部と思われる場所は、広場のように開けていた。
ケーキや菓子類の形をした、まどかの背よりも高い、巨大なオブジェが所狭しと転がっている。
そして広場の中央には足の長いテーブルとイスがあり、テーブルの上に小さなヌイグルミがあった。
しばらく見つめていると、そのヌイグルミの口がモグモグと動いていることに気がついた。
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