499:1[saga]
2012/01/29(日) 12:19:14.24 ID:6kqct4zw0
「私ね、いっつも思ってたんだ、変わりたいって。
いつでも明るくって、誰にでも優しくって、どんな困難にも動じない----そんな風になれたらなぁって」
500:1[saga]
2012/01/29(日) 12:20:12.57 ID:6kqct4zw0
「でもやっぱり、今のままの私はどうしようもなく卑怯で、弱くて、情けなくて、何にも出来なくって……。
このままじゃ胸を張ってほむらちゃんと対等な友達だよ、なんてとても言えないなって……」
まどかは若干うな垂れる。
501:1[saga]
2012/01/29(日) 12:21:11.80 ID:6kqct4zw0
「ええ、ちゃんと聞いているわよ。それからどうなったの?」
「それでね、始めはとにかく、何か他人のことになることをしようと思ったの。
私に出来ることで、他人のことになることって何だろうって考えてたら----いつの間にかほむらちゃんのためになることを考えてることに気がついたの」
502:1[saga]
2012/01/29(日) 12:22:14.51 ID:6kqct4zw0
まどかの視線の先には、誰もいなかった。
「ほむらちゃん、どこに行っちゃったの……?
ねえ、どこ?
503:1[saga]
2012/01/29(日) 12:23:17.36 ID:6kqct4zw0
*
504:1[saga]
2012/01/29(日) 12:24:12.62 ID:6kqct4zw0
「杏子!」
杏子はさやかに振り返る。
505:1[saga]
2012/01/29(日) 12:25:19.68 ID:6kqct4zw0
「……助けられる方法があるの?」
「分かんねぇよ」
506:1[saga]
2012/01/29(日) 12:26:11.39 ID:6kqct4zw0
*
マミは、まどかの置いていったグリーフシードを、じっと見つめていた。
507:1[saga]
2012/01/29(日) 12:27:19.64 ID:6kqct4zw0
「ダメだよ、マミおねえちゃん」
だが、マミが引き金を引くより先に、マミのソウルジェムはゆまによって拾われていた。
508:1[saga]
2012/01/29(日) 12:28:20.46 ID:6kqct4zw0
*
魔女となったまどかは、あてもなく歩き出した。
509:1[saga]
2012/01/29(日) 12:29:18.63 ID:6kqct4zw0
*
もう、どれだけ歩いたのだろう。
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