過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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883:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:07:27.21 ID:HhynQx1uo

 そんな言葉に応えるように、灰色の世界で何かが身じろぎする気配をステイルは肌で捉えた。
 同時に何かが振り向く音を、ステイルの耳は拾った。

 身じろぎによって生まれる衣擦れの音が耳に届き、ステイルは静かに頷く。
以下略



884:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:09:49.78 ID:HhynQx1uo

 ステイルには分かる。

 まどかが何故立ち上がることが出来たのか。

以下略



885:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:10:25.06 ID:HhynQx1uo



「……分からないのか」

以下略



886:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:10:52.84 ID:HhynQx1uo

 ――事前に覚悟していたような、分かりやすい苦痛は訪れなかった。

「……っ」

以下略



887:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:11:42.92 ID:HhynQx1uo

 始まりはどこかの病院だった。
 その時彼女はまだ赤子だった。

 成長していくにつれてその赤子は心臓の血管が生まれつき細い障害を持っていることが分かった。
以下略



888:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:12:36.49 ID:HhynQx1uo

 ほむらにとって、まどかの存在や行動はさぞかし新鮮で珍しいものだったのだろう。

 ほむら越しに自分の姿を見ながら、まどかは妙な照れくささを感じた。

以下略



889:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:13:36.00 ID:HhynQx1uo

 ……そして、ほむらは魔女になった。視界は暗転し、音が消えた。


 記憶の流れから抜け出して、元の世界に戻るのだと。まどかはそう思った。
以下略



890:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:14:14.02 ID:HhynQx1uo

「ぜんぶ……見たよ。ほむらちゃんが、ほむらちゃんたちが、どう生きてきたのか」

 だから止まらない。
 見てしまったのだから止まれない。
以下略



891:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:18:04.47 ID:HhynQx1uo

「キュゥべぇ、あんた全然分かってない。まどかのこと、これっぽっちも分かってない」

 聞こえるのは、先ほどまでピクリとも動かなかったさやかの言葉だ。

以下略



892:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:18:39.51 ID:HhynQx1uo



「無理だよ。奇跡なんて起こらない」

以下略



893:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:19:09.71 ID:HhynQx1uo



 首を左右に振って、ふたたび魔女に向き直る。

以下略



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