過去ログ - 淫魔「んふふ」 修道女「闇の気配がする……」
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2011/11/06(日) 12:07:18.79 ID:MJKDne9Zo
生徒会室
淫魔の出て行ったあと、たびたび聞こえた轟音も収まり、男はとりあえずの落ち着きを取り戻していた。
淫魔はまだ戻ってこない、幼馴染は眠ったまま。
もし、この部屋に修道女がやって来たら、なにがあっても幼馴染を守る。
淫魔から受け取った真っ黒な長剣を、慣れないながらも構え、入り口の戸に向かって男は微動だにしなかった。
以下略
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2011/11/06(日) 12:14:30.47 ID:MJKDne9Zo
体育館
淫魔の頭と胴体は溶けて赤い水となり、その赤い水も床で泡だって完全に気化して浄化された。
無数の白い糸に絡まった、主を失った両手両足、それに二本の翼はそのままで、淫魔の胴体がかつて存在した空間を、暗に示していた。
以下略
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[sage]
2011/11/06(日) 12:20:00.28 ID:wV8B8ydDO
このスレで気になって前スレ見てみたが、幼馴染みがレイプされたとこでついに心が折れた
40
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2011/11/06(日) 12:23:58.42 ID:MJKDne9Zo
廊下
幼馴染みを抱いて生徒会室から出てきた男は、最初下駄箱のある昇降口に向かおうとしたが、歩く距離や靴を履き替える時間が惜しく、体育館やプールなどとは一番離れた、教職員用の玄関へと向かった。
それは期せずして、淫魔の惨殺された体育館から離れる最良の選択となった。
沈みかけた血のように赤い夕日の中、力の抜けた幼馴染の身体を抱き上げ、男は教職員用の玄関へと急ぐ。
以下略
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2011/11/06(日) 12:29:42.51 ID:MJKDne9Zo
修道女「ふむ……それなら、こう考えてはいかがでしょう。悪魔の術はすべてまやかしなのです。まやかしの幸せ、まやかしの栄華、まやかしの記憶、まやかしの人生。そんなものに、いったい何の価値があるでしょう? わたしはその悲しみを振り払うお手伝いをしているのです」
男「……そりゃあ、たしかに同じものの偽物と本物なら、偽物よりは本物の方がいいだろうさ」
修道女「それなら……」
以下略
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2011/11/06(日) 12:35:11.08 ID:MJKDne9Zo
男「通すかよ!」
握り固めた男の握り拳が、修道女へと殴りつけられる。
しかし、体術の心得があるのだろう。修道女は男の手をつかむと、本来ならば曲がらない方向へひねり上げた。
以下略
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2011/11/06(日) 12:38:11.76 ID:MJKDne9Zo
男「通すかよ!」
男は握り固めた拳で、修道女を殴りつける。
しかし、体術の心得があるのだろう。修道女は男の手をつかむと、本来ならば曲がらない方向へひねり上げた。
以下略
44
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2011/11/06(日) 12:43:12.10 ID:MJKDne9Zo
しかし、砕けた腕では身体を持ち上がらず、脚ではなく修道女のブーツにかみついた。
修道女にとってはただ動きづらいだけで、文字通り痛くもかゆくもないのだが、男の執念が、修道女の歩みを止めていた。
修道女「まったく、うるさい人ですね」
以下略
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[sage]
2011/11/06(日) 12:47:18.52 ID:dCydCfduo
えっ
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2011/11/06(日) 12:55:05.80 ID:MJKDne9Zo
淫魔「んふふ、これで終わるわけないでしょ?」
命つきる寸前、男の耳に、淫魔の声が響いた。
ついで、パチンと指を鳴らす音。
以下略
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2011/11/06(日) 13:06:19.07 ID:MJKDne9Zo
修道女「な……に……?」
淫魔「んもう、わからないかなあ? 居ることに関しては、わたしは居るからここに居る。居るから居る。居たいから居る。それだけだよ。それ以下の因果に縛られると思ってた? 安く見られたなあ……んふふ」
修道女「因果に縛られない? 居るから居る、だと? まさかおまえ、自分を神だとでも言うのか?」
淫魔「いや、あんなのと一緒にしないでよ。わたし、あいつ嫌い」
以下略
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