92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:04:19.52 ID:uFOG1DQZo
玄関から白い翼ちゃんが出てきて、その後跳んで行ったこと。
指が持っていかれるほどの、敏捷性と、力を持っていること。
彼女の両親は救急車に任せたこと。
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2011/11/24(木) 03:06:32.13 ID:uFOG1DQZo
「――忍野さん」
僕は訊いた。
「そもそも、その怪異――障り猫は、どのような体質や、能力を持っているものなんですか」
94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:07:31.96 ID:uFOG1DQZo
「死に至ったって例はないらしいけれどね。だから、御両親がお亡くなりになるなんてこ
とはないだろう。吸われてしまっても、いずれは回復するさ――阿良々木くんの指のよう
にね」
95:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:07:58.41 ID:uFOG1DQZo
「まあ、おんなじ中途半端でも、吸血鬼ちゃんなら、勝てるだろうけれどね。なんてった
って、怪異の王――吸血鬼なんだから。元吸血鬼と元人間では違ってくる」
「……じゃあ、忍野さん」
96:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:08:25.67 ID:uFOG1DQZo
008
どうもはじめまして。ぼくは×××××ともうします。
ああ、きみのことはちゃんとこよみからきいているよ。
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2011/11/24(木) 03:09:17.34 ID:uFOG1DQZo
「兄さん、朝だぜ」
「お兄さん、朝だよ」
「起きよう」と、火憐ちゃんと月火ちゃんは僕の事を起こしに来てくれた。
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2011/11/24(木) 03:09:43.31 ID:uFOG1DQZo
――阿良々木くんみたいな熱血野郎は大好きだけれど委員長ちゃんのようには誰にもな
れないよ――
――ここから先はプロの仕事だ。きみの出張る幕なんかじゃないんだよ――
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2011/11/24(木) 03:10:13.73 ID:uFOG1DQZo
009
五月一日。月曜日。ゴールデンウィーク三日目。
いつものように火憐ちゃんと月火ちゃんに優雅に起こされ、僕は登校する。
100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:10:41.00 ID:uFOG1DQZo
階段を昇り、四階、昨日と同じ教室へ向かうと、吸血鬼幼女の姿はなく、忍野しかいな
かった。昨日と同じようなアロハシャツを着ていたが、しかし、その姿はまるで別人だっ
た。
101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:11:18.52 ID:uFOG1DQZo
「そう、障り猫に負けた。昨日から、百回ほどバトって千回ほど負けている」
にやりと笑って、忍野は言う。
その笑顔は、僕にはまったくわからない。
102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:11:54.79 ID:uFOG1DQZo
「もちろん、僕はだからといって手を抜いたりはしなかったよ。本気で挑んだ――委員長
ちゃんには決して返せないような借りが、僕にはあるからね。そこで変な気遣いはしなか
った」
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