過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」三機目
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396:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/12/12(水) 10:58:01.51 ID:WksrI/rAO
 有無を言わさず意見を叩き潰され、エコは椅子に座り直すと黙り込んでしまう。
 縮こまるエコに、ふんぞり返るティエリア。
 たった一度のやり取りながら、エコ・カローレという男の立場がよく顕された展開であった。

ヨハン「寛大な処置に感謝する。私は私の役割を全力で果たすと約束しよう」
以下略



397:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/12/12(水) 11:10:22.58 ID:WksrI/rAO
ティエリア「アブルホール、か」

シャル「アブルホールね……」

ヨハン「アブルホール……」
以下略



398:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/12/12(水) 11:26:16.71 ID:WksrI/rAO
 ヨハンは、血が滲むほど握りしめた拳を、静かに机の下に隠した。
 フェレシュテの太陽炉を回収せんと三機で恫喝した過去に、フォンとマイスター874の起死回生の機転でガンダムプルトーネは自爆、消滅しているからだ。
 プルトーネ一機あれば事態が変わるなどということは勿論有り得ない。
 しかし、Oガンダムの襲撃以来、防衛の為の戦力確保は急務となっていた。

以下略



399:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/12/12(水) 11:39:29.81 ID:WksrI/rAO
ティエリア「GNアームズ及び強襲用コンテナに搭載しているのは大型のものだが、敵の量産型MSには太陽炉非搭載型が多数配備されている」

ティエリア「内蔵粒子火器が少なく、プラズマによる噴射機構もあるアブルホールならば、GNキャノンを同じように改造するよりは遥かに長持ちするだろう」

シャル「……確かに、もとより戦いが出来る状態でもないし、国連軍は反乱軍との睨み合いで動きは読みやすい」
以下略



400:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/12/12(水) 11:53:09.96 ID:WksrI/rAO
ヨハン「私がアブルホールに、か?」

ティエリア「コンテナの操縦は手の空いたマイスター、もしくはHAROに任せるさ」

ティエリア「それにスローネトゥルブレンツを操縦した経験のある君なら、アレルヤほどではないにせよ、私よりは上手く扱えると思うが」
以下略



401:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/12/12(水) 12:01:40.73 ID:WksrI/rAO
 向き直る一同。
 その表情は一転、暗鬱に沈んでいた。

ヨハン「……良かったのか? 彼女に聞かせなくて」

以下略



402:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/12/12(水) 12:10:51.68 ID:WksrI/rAO
ティエリア「それはヴェーダが万全ではない、という言葉に重なることだな? ヒクサー」

ヒクサー「御名答。その様子ならもう、当たりはついてるんじゃないかい、ティエリア」

ティエリア「……憶測でしかない、荒唐無稽で突拍子もない意見だ」
以下略



403:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/12/12(水) 12:11:37.53 ID:WksrI/rAO
――――

シェリリン「なーんか盛り上がってるかんじがするなぁ。あたしを追い出して皆だけで、何やってんだろ?」

黒HARO『ぷっ……ぷるる……』
以下略



404:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/12/12(水) 12:46:26.31 ID:WksrI/rAO

――国連軍前線基地・士官用個室――


 最初にその存在を示唆されたのは、自分が粒子の毒で倒れたときであった。
以下略



405:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/12/12(水) 12:48:37.04 ID:WksrI/rAO
 通信端末からモニターが立ち上り、そこには栗色の髪の少女の姿が映し出される。
 緋色のパイロットスーツなど、見覚えのないものもあるにはあった。
 しかし、その顔は紛れもなく、疑いようもなく。
 十九年間自身が付き合い続けてきた、自分自身の顔、そのものであった。

以下略



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