過去ログ - 魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
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622: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/18(日) 23:43:06.87 ID:iqMuIW78o
会心の斬撃が、魔王の左腕に食い込む。
二本の左腕が、まるで呆気なく根元から両断され、宙を舞った。
主を失った腕は空中で黒煙と化して蒸発する。

戦士はその勢いのまま、僧侶の眼前に滑り込む。
以下略



623: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/18(日) 23:44:30.90 ID:iqMuIW78o
回復を受けている戦士の傍らに彼女を寝かせ、魔王へと視線を向けた。
左腕をまとめて失った痛みは、未だ響いているようだ。
戦士が命を賭して稼いでくれた時間を、無駄にはできない。

勇者「頼んだぞ、僧侶。…今度は、俺が時間を稼ぐ」
以下略



624: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/18(日) 23:48:17.57 ID:iqMuIW78o
旅の途中、鋼鉄のような皮膚を持つ魔物に出会った。
その硬さは、今目の前の魔王と同じ、いやそれ以上。

戦士と勇者は、それを倒す為にある技を思いついた。
呼吸を整え、一撃に全てを込め、鋼鉄をも切り裂く剣技。
以下略



625: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/18(日) 23:50:00.10 ID:iqMuIW78o
魔王の嘶きが聞こえた。
左腕に加え、脇腹の深手。

いける。
心の中でそう呟き、左手側に離脱して、反転して身を縮める。
以下略



626: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/18(日) 23:51:12.23 ID:iqMuIW78o
集中していた僧侶の耳に、不吉な音が飛び込んできた。
何かがひしゃげ、直後、壁に激突する大音響。

ぞくり、と死神の鎌で背を撫でられるような悪寒。
発作的に顔を上げる。
以下略



627: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/19(月) 00:15:07.91 ID:IpKcrNbbo
勇者は、魔王の向こう側の壁に叩き付けられた。
戦闘能力のある二人は、戦士はともかく魔法使いは未だ昏倒している。

――逃げる?

以下略



628:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/19(月) 00:18:23.85 ID:/ddoHCQ80
 凄い、あまりに凄い描写。


629:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/19(月) 00:18:56.39 ID:/ddoHCQ80
 凄い、あまりに凄い描写。


630: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/19(月) 00:39:22.50 ID:IpKcrNbbo
逃がして、くれると。

魔王は、そう言っている。

僧侶「…………」
以下略



631:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/19(月) 00:42:24.41 ID:y0SB074jo
臭い、余りにも臭いレス。


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