過去ログ - 京子「アッカリーン」
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275:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/05/09(水) 14:30:12.29 ID:nE7q8kWc0
綾乃「分かってよ。分かってくれなきゃ、困るんだからね」

 そう言って綾乃は距離を置くように離れる。
 その顔は見たことがある。昔の私と同じように、泣かないように我慢してる顔。
 なんで、そんな……
以下略



276:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/05/09(水) 14:38:03.87 ID:nE7q8kWc0
 ―綾乃―

 歳納京子が私の前からいなくなって、どれくらいの時間が経ったのかな?
 夕日はもう完全に沈みかけてる頃、手に握った携帯電話はある人に電話をするために使ったものだ。
 相手はいつも通りに出てくれて、今から公園に来てほしいって言ったら、すぐに来てくれるって言ってくれた。
以下略



277:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/05/09(水) 14:47:11.02 ID:nE7q8kWc0
 千歳の言葉に夕日を見る。
 今さっきに比べたら、少し見劣りするその夕日を眺めがら、こんなタイミングで千歳を呼んでいるあたしに、何とも腹が立つ。
 こんなの罰金バッキンガムもいいところだし、千歳はそれを分かってここにきてくれてるんだっていうことに、かんしゃしたかった。
 だから、あたしから話し始めなくちゃいけない。
 こんなところまで、千歳にお膳立てされるわけにはいかないから。
以下略



278:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/05/09(水) 14:54:46.74 ID:nE7q8kWc0
綾乃「ほんと、歳納京子って、おかしいのよ。あんなに楽しそうにしてる時と、何か悩みがある時の違いが分かりやすいし、その原因だってほんとわかるもん」

 ああ、声に涙が混じってきた。
 歳納京子に振られたわけじゃない、あたし自身で振ったのにこの体たらく。
 ちょっと心がやさぐれてしまいそうになるのを感じる。
以下略



279:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/05/09(水) 15:07:53.37 ID:nE7q8kWc0
 涙がもう止まらなくなってきて、それを隠すように千歳の胸に顔を埋める。
 正確には千歳が抱きよせてくれた。

綾乃「でも、歳納京子の心にあの子がいること気付いたの。敵うわけないよ、こんなの卑怯だよ」

以下略



280:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/05/09(水) 23:40:08.22 ID:Rok1qktko
きてたー乙


281:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/05/10(木) 01:45:49.06 ID:pG9fD9tFo
綾乃ちゃん・・・


282:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/06/06(水) 16:07:23.94 ID:YBdo1/3I0
―京子―

 ぽっかりした空間を埋めることもできない私は、ただ天井を見上げていた。
 綾乃から告白されて、もしかしたらこの渇きも潤うのかもなんて思って、でも綾乃は私をすぐに拒絶した。
 言っていた、綾乃は私にここまでしか近づけないって、少しだけ開いた空間。
以下略



283:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/06/06(水) 16:17:34.30 ID:YBdo1/3I0
 この前の公園のことを思い出す。
 ボロボロ言われて、泣いてしまったあの日。
 あかりが来てくれなかった、私はどうなってたのかわからなかった。
 それくらいに、私はちなつちゃんに心をボロボロにされた。
 またそんなことを書かれてるのかなって、思ってメールを開けない。
以下略



284:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/06/06(水) 20:33:33.37 ID:KnGz92RNo
キテマシタワー


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