過去ログ - マミ「杏子……」
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26:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:38:34.01 ID:c4Axoe8J0
 試着室の中では、ライトブルーのキャミソールを試着したマミが、鏡を前に考え込んでいた。

(ううん……デザインは、とても素敵だと思ったのだけれど)

(私には似合わないのかしら……。人が着ているのを見たらきっと綺麗だと思うのに、自分だと何だか気後れしてちゃってダメだ)
以下略



27:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:39:29.44 ID:c4Axoe8J0
 結局キャミソールをあきらめたマミは、書店に立ち寄った後、駅の近くの小さなカフェに入った。

「ここの紅茶はとても美味しいのよ。それにマドレーヌも」

「へえ、マミがそう言うということはよほどなんだろうね」
以下略



28:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:40:51.44 ID:c4Axoe8J0
 あの日の屋上。

 マミは、別れ際にあきから一冊のノートを受け取った。

「イタリア語の初歩的な文法について、自分なりにまとめてみたの。その辺で売ってる参考書より、きっと分かりやすいと思うんだ。だからこれでマミも勉強してみて」
以下略



29:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:41:44.24 ID:c4Axoe8J0
「マミには今度話すよ……。また時間がある時にでも」

 そのとき、昼休みの終了5分前を告げる予鈴が鳴った。

「あ、昼休み終わっちゃう」
以下略



30:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:42:41.43 ID:c4Axoe8J0
「どうしたんだい、マミ」

 キュゥベえの声でマミは我に返った。

「冷めてしまった紅茶は嫌いじゃなかったのかい」
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31:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:44:11.83 ID:c4Axoe8J0
「よっと」

 佐倉杏子が当て身を食らわせると、そのOL風の女性は小さな呻き声を上げてからその場に崩れ落ちた。

「しばらく眠ってな。あんたにゃ、ちょっとばかし刺激が強すぎるだろうからね」
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32:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:45:24.12 ID:c4Axoe8J0
 杏子にとって今夜の「狩り」は、ちょっとしたハプニングだった。

 いつものようにふらふらと買い食いをしていると、目の前を魔女に魅入られたとおぼしき人間が通りがかった。

 「狩り」をするつもりはなかったものの、獲物をみすみす逃すのももったいない、そう考えた杏子がこっそりその後をつけてみると、この駐車場まで来たところで案の定魔女の気配と遭遇した、というわけだった。
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33:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:46:11.33 ID:c4Axoe8J0
 不意打ちこそ食らいかけたものの、一太刀交えた感じでは、さほど強力な魔女ではないようだった。

 だからこそ、一気に屠り去ってしまおうと畳みかけたのだが、魔女の方も形勢の不利を敏感に感じ取ったらしい。

「はぁ、全くやってらんねーっての。ムダ足踏ませんじゃねーよ、雑魚が」
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34:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:47:39.07 ID:c4Axoe8J0

以前に上げていたものはこの辺までだったと思います。

ここからはその続きです


35:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:49:05.60 ID:c4Axoe8J0
「ちょっと、離してよ」

 保健室の少女―Mは、とりつくしまもないといった体でマミの手をふりほどいた。

「巴さん、だったよね確か。なんであんたがそんなこと嗅ぎ回ってるわけ」
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36:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:49:58.32 ID:c4Axoe8J0
 Mの態度が、完全な拒絶から、不審と疑念に変わったのをマミは見て取った。

「いいえ、私は何も知らないわ。でも、あなたを恐れさせているものの正体についてなら、ひょっとしたら私の方が詳しいかも知れない、というだけ」

「ちょっと。マジ意味わかんないんだけど」
以下略



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