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2012/01/11(水) 00:21:03.51 ID:83RZktFxo
「そう、ね」
「大丈夫だから」
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2012/01/11(水) 00:22:29.73 ID:83RZktFxo
「さやかちゃん、さやかちゃん、起きて」
「んーぬ……ふぇ、はれ、まどか、どしたのこんな朝早く」
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2012/01/11(水) 00:23:30.08 ID:83RZktFxo
そんな思考の中、話を振られて視線を向けられて固まってしまう。
心の中の黒い靄が体を縛って声を出せなくて、何を言ったらいいのか分からなくて。
できたのは、お辞儀だけ。
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2012/01/11(水) 00:24:07.57 ID:83RZktFxo
「あの……私」
「あたしは美樹さやか。あんたの名前は?」
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2012/01/11(水) 00:25:14.28 ID:83RZktFxo
「まどか、待って」
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2012/01/11(水) 00:26:34.93 ID:83RZktFxo
「また病室がもぬけの殻だと連絡を受けて、勘を頼りに張り込んでいたのですが」
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2012/01/11(水) 00:28:24.82 ID:83RZktFxo
私を見てはいるものの、きっとその言葉はまどかとさやかに向けられているもの。
だから私は何も言わず、委ねるように一歩下がる。
二人の横顔に迷いはない。
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2012/01/11(水) 00:29:36.82 ID:83RZktFxo
巴家のインターフォンを押しても反応はなく。
鍵を開けて入ってみれば、何故か佐倉杏子が、一人膝を抱えて眠っていた。
眠っている場所は廊下。
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2012/01/11(水) 00:30:25.45 ID:83RZktFxo
そのまどかの一言で、杏子の空気が変わった。
被っていた毛布を放り出し、髪をまとめることもせず、魔法少女へと変身して。
見せる表情は、怒り。
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2012/01/11(水) 00:31:31.88 ID:83RZktFxo
魔法少女の事実を知って、その結末に絶望して、といったところだろうか。
最悪の事態に発展していないのが不思議になるくらいだった。
まどかの言葉は止まらない。
なすべきことを見つけた彼女は、とても勇敢で、優しかった。
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