242:にゃんこ[saga]
2012/03/16(金) 20:09:42.40 ID:/aEQ2O590
「あの樹……、大木なんだし、切られてなんかいないわよね?
今もあの公園にあるはずよね……?
最近行ってなかったからそこが分からないんだけど、
私の中の唯とあの樹の記憶は夢や幻想なんかじゃないわよね……?」
243:にゃんこ[saga]
2012/03/16(金) 20:10:31.59 ID:/aEQ2O590
和が辛そうに呟く。
自分の記憶と現実の世界の間に、大きな差がある事に気付かされてしまったんだ。
そんなの私だって嫌だ。
自分の思い出が否定されるって事は、自分自身を否定されるって事なんだから。
だから、私は和がその話題を切り出すより先に言ってやった。
244:にゃんこ[saga]
2012/03/16(金) 20:13:17.84 ID:/aEQ2O590
「細かい所が違うこの世界……。
意識して観察してみたら、本当に多くの所が違っていたわ。
校内だけでも何ヶ所もおかしな所があるのよ。
校長室、図書室、司書室、校庭の樹の本数、グラウンド……、
普通なら記憶違いで済ませる所なんだけど、
245:にゃんこ[saga]
2012/03/16(金) 20:14:47.36 ID:/aEQ2O590
「酷い言い方だな、わちゃんめー!」
「わちゃんって呼ばないでよ……。
ただでさえ『かず』とか『なごみ』とか、呼ばれ間違われやすいんだから……」
246:にゃんこ[saga]
2012/03/16(金) 20:18:02.37 ID:/aEQ2O590
今回はここまでです。
次からあの黒髪の子が出る予定です。
247:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/03/16(金) 23:19:59.31 ID:tPof5awDO
乙です。次も楽しみにしています。
248:にゃんこ[saga]
2012/03/20(火) 19:08:06.52 ID:wzOF41Z10
◎
249:にゃんこ[saga]
2012/03/20(火) 19:08:47.15 ID:wzOF41Z10
その怯えを振り払ってやれたのが私じゃなかったのは残念だけど、
そんな事よりも澪が元気になってくれた事の方が何倍も嬉しかった。
澪が元気になれたのは、多分、いや、きっと和のおかげだろう。
和は頼りになるよな……。
私達を引っ張ってくれるし、澪を救ってくれるし、
250:にゃんこ[saga]
2012/03/20(火) 19:10:23.03 ID:wzOF41Z10
とても優しい表情で、澪が続ける。
「それ以上は言わないでくれよ、律。
律が私に謝りたいって思ってくれるのは嬉しいけど、
251:にゃんこ[saga]
2012/03/20(火) 19:14:41.75 ID:wzOF41Z10
「綺麗な夜空だよな……。本当に綺麗な……」
確かに綺麗な夜空だ。
でも、その夜空はもしかしたら……。
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