331:にゃんこ[saga]
2012/04/15(日) 18:46:04.22 ID:3MlZ2LuN0
私は拳を握り締めて、震える心と身体をどうにか押し留める。
カチューシャを一度外して、前髪を下ろしてから、もう一度カチューシャを付け直す。
前に進んでいくために、力を入れ直すために。
332:にゃんこ[saga]
2012/04/15(日) 18:46:44.23 ID:3MlZ2LuN0
唯の言いたい事は痛いくらい分かってた。
ほとんど無い可能性だけど、ひょっとすると憂ちゃん達も私達の傍に居るのかもしれない。
あの風の操作ミスかなんかで、この広場から少しだけ離れた場所に飛ばされてるのかもしれない。
そうだとしたら、どれだけいいだろう。
333:にゃんこ[saga]
2012/04/15(日) 18:48:20.86 ID:3MlZ2LuN0
今回はここまでです。
お久しぶりです。
お待ち頂き、ありがとうございます。
334:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/15(日) 19:06:42.41 ID:aUA8NwFDO
乙です。これからの展開を楽しみにしてます。
335:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/19(木) 02:22:26.95 ID:3fiB7+TDO
まだまだ序盤とは…
完結まで長くなりそうですが楽しみです
336:にゃんこ[saga]
2012/04/20(金) 17:49:37.87 ID:CZrAexFF0
だから、私は選んだ。
まずは五人が無事で居られる可能性が高い選択肢を。
それしか選べなかった。
そうしなきゃ、体の震えで動き出せなくなっちゃいそうだった。
今だって、梓の手の感触を感じてるから、
337:にゃんこ[saga]
2012/04/20(金) 17:50:32.33 ID:CZrAexFF0
「唯……。
憂ちゃんでも、和でも……、無理なものは無理なんだ……。
何でも出来そうなあの二人だって……、こんな状況、どうにか出来るかよ……。
傍に居るはずだって信じたいけど……、でも、多分、三人はもう……。
だから……、これ以上の事を、私に言わせないでくれ……!」
338:にゃんこ[saga]
2012/04/20(金) 17:51:00.04 ID:CZrAexFF0
「でも……?」
「探すのは前に泊まったホテルまでの道中だけだ。
見た感じ、この近辺に三人は居ないみたいだ。
339:にゃんこ[saga]
2012/04/20(金) 18:04:18.01 ID:CZrAexFF0
不意に梓が何故か明るい声を出した。
「それなら先輩方、私、一ついい事を思い付いたんですけど……」
340:にゃんこ[saga]
2012/04/20(金) 18:09:48.80 ID:CZrAexFF0
五人で手を繋ぎ、とりあえず私達は歩き始める。
ゆっくりと時間を掛けて、憂ちゃん達を探しながらホテルに向かった。
分かっていた事だけど、道中、憂ちゃん達の姿は全く見つからなかった。
それどころか誰の姿も、生き物の姿も見当たらない。
やっぱりこのロンドンに居るのは私達五人だけなんだろう。
341:にゃんこ[saga]
2012/04/20(金) 18:10:14.19 ID:CZrAexFF0
◎
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