過去ログ - 律「閉ざされた世界」
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388:にゃんこ[saga]
2012/05/06(日) 17:05:25.77 ID:i5v7bhML0





以下略



389:にゃんこ[saga]
2012/05/06(日) 17:05:57.03 ID:i5v7bhML0
「失礼します」


不意にバスルームの扉が開いたかと思うと、聞き覚えのある声が響いた。
私はちょっとびっくりして、つい胸元を二の腕で押さえてしまう。
以下略



390:にゃんこ[saga]
2012/05/06(日) 17:06:36.82 ID:i5v7bhML0
梓が頬を膨らませながら微笑む。
一緒に風呂に入ろうとしなかった私を怒ってるわけじゃないらしい。
純粋に疑問に思ってるだけみたいだな。
でも、……あれ?
確かに私は梓と一度も風呂に入ってないな。
以下略



391:にゃんこ[saga]
2012/05/06(日) 17:08:45.29 ID:i5v7bhML0
笑顔になった梓が、お湯を何度か自分に掛ける。
それから、私に背中を向ける体勢で浴槽に入った。
お湯を高く張ってるわけじゃないから、お湯が浴槽から溢れる事は無かった。
二人で並んで体育座りしてるみたいな体勢になる。
何だか変な感じだな。
以下略



392:にゃんこ[saga]
2012/05/06(日) 17:16:22.42 ID:i5v7bhML0
「あれ?
どうしたんですか、律先輩?
もしかして律先輩の方がのぼせちゃいましたか?
すみません、大丈夫ですか?」

以下略



393:にゃんこ[saga]
2012/05/06(日) 17:16:51.27 ID:i5v7bhML0
「唯先輩の事なんですけど……、律先輩も見ましたよね?
唯先輩の憂と和先輩みたいなあの恰好……」


やっぱりそうなんだな、って思った。
以下略



394:にゃんこ[saga]
2012/05/06(日) 17:27:38.52 ID:i5v7bhML0
急に梓が笑顔になった。
優しい笑顔と甘い声色で喋り始めた。


「もう……、律先輩に全部言われちゃいましたね……。
以下略



395:にゃんこ[saga]
2012/05/06(日) 17:31:28.33 ID:i5v7bhML0
だけど……。
必死に自分の行為を否定しようとしながら、
妙に冷静な自分が自分の行動を客観的に判断してしまってた。
私は寂しかったんだ、って。
寂しかったから、梓の体温で自分を慰めたかったんだ、って。
以下略



396:にゃんこ[saga]
2012/05/06(日) 17:32:11.61 ID:i5v7bhML0
だけど、私はそうはしなかった。
私が苦しむのは私のせいだ。私の自業自得だ。
私の胸の痛みなんて、重要じゃない。どうだっていい。
私なんて後で散々苦しんでしまえばいい。
でも、梓だけは……、
以下略



397:にゃんこ[saga]
2012/05/06(日) 17:37:46.87 ID:i5v7bhML0


今回はここまでです。
折角のお風呂回でしたが、こんな事になってしまいました。


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