過去ログ - 律「閉ざされた世界」
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489:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/28(月) 11:37:20.58 ID:SFl5Wotao
もう一度〜信じるだけの勇気をもって〜


490:にゃんこ[saga]
2012/06/01(金) 18:38:17.41 ID:rzsgqDp00
また必死に周囲を捜す。
小さなピックを見つけ出すのは至難の業だけど、もう諦めない。
絶対に見落とさない。

見つからない……。
以下略



491:にゃんこ[saga]
2012/06/01(金) 18:39:13.34 ID:rzsgqDp00
いや……、これまで捜しもしなかった場所だからこそ、か。
思いもよらない場所だからこそ、それに気付けばすぐに見つけられるんだ。
まさしく灯台下暗しってやつだ。
そうか……。
ちょっと考え方を変えるだけで、答えは簡単に見つけられるんだな……。
以下略



492:にゃんこ[saga]
2012/06/01(金) 18:45:03.63 ID:rzsgqDp00
「大丈夫ですか、律先輩……っ!」


「大丈夫……って?」

以下略



493:にゃんこ[saga]
2012/06/01(金) 18:46:27.98 ID:rzsgqDp00
でも、嬉しかった。
心底、安心していた。
偽物のピックを作らなくてよかった。
嘘に嘘を重ねなくて、本当によかった……。
多分、偽物のピックを見せても、唯は喜んでくれてただろう。
以下略



494:にゃんこ[saga]
2012/06/01(金) 18:48:18.89 ID:rzsgqDp00
それはそうだろうと思う。
ムギもそうだけど、特に澪は私の幼馴染みなんだ。
私の嘘も強がりも全部分かっていたはずだ。
分かっていて、送り出してくれたんだ。
勿論、私がどんな選択肢を選ぶのかは分かってなかったはずだと思う。
以下略



495:にゃんこ[saga]
2012/06/01(金) 18:50:04.90 ID:rzsgqDp00
「分かったよ、梓……。
私に私の考えがあるみたいに、おまえにもおまえの考えがあるんだよな……。
よし、じゃあ、一緒に登るぞ?
フロントにおまえが持って来てくれてた脚立があったはずだから、まずはそれを取りに行こう。
その後でブツを回収したら、全速力で唯の所に戻るぞ。
以下略



496:にゃんこ[saga]
2012/06/01(金) 18:51:02.53 ID:rzsgqDp00





以下略



497:にゃんこ[saga]
2012/06/01(金) 18:52:01.87 ID:rzsgqDp00
私は口を開いて、次の想いを伝えようとしたけど、
その言葉は唯に先に言葉を言われる事で遮られてしまった。
これ以上唯に無理はさせたくなかったけど……、
でも、唯にも自分の想いを言葉にさせてやらなきゃ、私の一方的な押し付けになるとも思った。
私が私の想いを伝えたいように、唯だって唯の想いを私達に届けたいに違いないんだから。
以下略



498:にゃんこ[saga]
2012/06/01(金) 18:52:51.44 ID:rzsgqDp00
それは唯の想い。
唯の悲痛な想い。
皆の事を大事に思って、皆の事を考えられるからこそ感じてしまう唯の痛みだ。
大切な物が沢山あるからこそ、人の何倍も感じてしまう胸の痛みなんだろう。
でも……、唯のその痛みは分かるけど、それを認めるわけにはいかなかった。
以下略



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