過去ログ - 勇者「淫魔の国の王になったわけだが」
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◆1UOAiS.xYWtC
[sagesaga]
2012/01/19(木) 04:09:19.45 ID:QjgwlDIYo
就任から三年後、とある日
勇者「ワルキューレを捕まえた?」
以下略
3
:
◆1UOAiS.xYWtC
[sagesaga]
2012/01/19(木) 04:10:23.35 ID:QjgwlDIYo
勇者「しかし、ワルキューレってかなり強いだろ。地下牢に大人しく入れられるのか?」
堕女神「大丈夫です。私が彼女の力をほぼ完全に封印いたしますので」
勇者「そんな事できんのか?」
以下略
4
:
◆1UOAiS.xYWtC
[sagesaga]
2012/01/19(木) 04:12:45.74 ID:QjgwlDIYo
午後、勇者が昼餉を終えて少し経った頃に件の彼女が城へと到着した。
蝙蝠の翼を持つサキュバス達が、凛とした白い肌の戦乙女達を、強引にエントランスへと連れ込む。
表情は誇り高きワルキューレの矜持を崩さず、今なお闘志を湛えていた。
翼飾りのついたサークレット、黄金色に輝くキュイラス、脚甲と手甲も同様に、触れがたく神々しく輝いていた。
以下略
5
:
◆1UOAiS.xYWtC
[sagesaga]
2012/01/19(木) 04:13:36.21 ID:QjgwlDIYo
ゆっくりと近寄るたびに、ワルキューレの顔が憎悪に歪む。
何がしかの意図があって淫魔の国へ潜り込んだ。
そこには、恐らく穏やかではない何かがある。
拘束され、膝をついて二人の淫魔に挟まれている彼女へ近づき、同じく膝をついて目線を合わせた。
以下略
6
:
◆1UOAiS.xYWtC
[sagesaga]
2012/01/19(木) 04:16:01.68 ID:QjgwlDIYo
勇者「……堕女神」
堕女神「はい」
呼び寄せる必要もなく、勇者の傍らに立っていた。
以下略
7
:
◆1UOAiS.xYWtC
[sagesaga]
2012/01/19(木) 04:17:03.74 ID:QjgwlDIYo
ワルキューレ「やめろ!……クソ淫魔どもが!こんな事をしてただで済むと……!」
堕女神「…はしたないですね。……この状況で逃げられると、本気で思っているのですか?」
黒く輝く右手が、ワルキューレの口元を塞ぐ。
以下略
8
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2012/01/19(木) 04:20:36.11 ID:QjgwlDIYo
ワルキューレ「か……えせ……」
うわごとのように、彼女の唇が力なく動いた。
ワルキューレ「私の……力……かえし……て……」
以下略
9
:
◆1UOAiS.xYWtC
[sagesaga]
2012/01/19(木) 04:21:37.50 ID:QjgwlDIYo
堕女神「…彼女は、どうしましょうか」
勇者「だから近づいてこいって。そういうのに長けてる奴はいるのか?」
堕女神「はい。サキュバスAなどは。彼女は尋問にも拷問にも長じております」
以下略
10
:
◆1UOAiS.xYWtC
[sagesaga]
2012/01/19(木) 04:23:57.14 ID:QjgwlDIYo
地下牢にワルキューレが投獄されている。
力をほぼ完全に奪われ、もはや抵抗する気力も無く手枷をはめられ、跪くような姿勢で天井から吊られて。
身を包むものは全て剥がされ、ボロ布一歩手前の粗末な貫頭衣のみ。
かつて恩寵を纏っていた天界の戦士の面影は、すでにない。
流れるような肩までの金髪と白い肌は美しさを保っているが、それだけに、痛々しい。
以下略
11
:
◆1UOAiS.xYWtC
[sagesaga]
2012/01/19(木) 04:25:08.62 ID:QjgwlDIYo
サキュバスA「さて。とりあえず、お聞きしましょうか?」
大袈裟に手を振りながら近づき、腰を落としてワルキューレの耳元に口を寄せる。
サキュバスA「ねぇ。……あなた、『処女』?」
以下略
12
:
◆1UOAiS.xYWtC
[sagesaga]
2012/01/19(木) 04:27:32.43 ID:QjgwlDIYo
拷問、という言葉に身を震わせる。
恐ろしげな言葉が、冷え切った陰鬱な空間と相まって、残酷な実感を湧かせた。
よく見れば、周囲の空間にはいくつもの恐ろしげな器具が並んでいた。
血糊が膠のように張り付いた布をかぶせられた、棺のような物体。
以下略
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