過去ログ - 文才ないけど小説かく(実験)
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213:ウイングレス・ガーリィ(お題:ハンバーガー) 6/16 ◆pxtUOeh2oI[sage saga]
2012/04/13(金) 00:00:52.56 ID:+8WHHyx8o
好きだ。シャルの成長した大きなおっぱいを揉むこともあるが、それは自分にはない女性らしさを確認したりと
か、やわらかいものをさわりたいとか子供の頃からは信じられない成長を確かめたいとか、ちょっと性格の問題
とかであって、断じてレズではない。
 ただ通常の女の子ではないことも確かだった。失天使はどんな記録を出そうとも公式の記録として残されるこ
とはない。第三(そして第四)の染色体保持者であるとされている。
以下略



214:ウイングレス・ガーリィ(お題:ハンバーガー) 7/16 ◆pxtUOeh2oI[sage saga]
2012/04/13(金) 00:01:21.82 ID:+8WHHyx8o
「補修の連絡もしますね」
 はうあ、とあたしは振り返る。
「冗談ですよね?」
「冗談ですよ」
 先生がつまむようにもったケータイを白衣のポケットにしまう。
以下略



215:ウイングレス・ガーリィ(お題:ハンバーガー) 8/16 ◆pxtUOeh2oI[sage saga]
2012/04/13(金) 00:01:52.44 ID:+8WHHyx8o
 こちらの授業はプロジェクタを使っての映像講習だった。途中からなのでよくわからないが、一見、グロいピ
ンクの映像が流れている。
「どうだった?」ミィコが小声で聞く。
「クーヘレン先生だった。内容はありきたり。そんなの"知ってんし"みたいな」
 あたしのシャレにミィコが笑った。シャルは、辛いのを無理していない? とでもいいたげな視線をよこした。
以下略



216:ウイングレス・ガーリィ(お題:ハンバーガー) 9/16 ◆pxtUOeh2oI[sage saga]
2012/04/13(金) 00:02:21.33 ID:+8WHHyx8o
礼を言った。彼は高跳びの選手ではないが、いつも準備を助けてくれるのだ。
「いえ」
 だが、そんないつもの返事を言った顔がいつもとは違っていた。明らかになんというかニヤついている。その
ニヤつきは嫌味な感じではなく、心の底から幸せを感じている、そんなニヤつき。つまりどちらにせよ、ヤナカ
ンジ。
以下略



217:ウイングレス・ガーリィ(お題:ハンバーガー) 10/16 ◆pxtUOeh2oI[sage saga]
2012/04/13(金) 00:02:50.70 ID:+8WHHyx8o
 できるか? そんなこと。恥ずかしいだろ。
 でも、そういったことができる奴がいるのだ。そんな奴が幸せになるように世の中はできているらしい。
 支柱を直したが、飛ぶことはせず、落ち着くまで走ることにした。ランニングとダッシュを繰り返すトレ。気
のせいかダッシュの回数が多くてすぐにへばってしまった。
 息を切らせて、空を仰いで、マットの上に寝転ぶ。見つかったら怒られるが、そうそうこちらを見ているもの
以下略



218:ウイングレス・ガーリィ(お題:ハンバーガー) 11/16 ◆pxtUOeh2oI[sage saga]
2012/04/13(金) 00:03:21.77 ID:+8WHHyx8o
るというので、断れなくなった。
「気持ちはわからないでもありません」クーヘレン先生が言う。先生はホットコーヒーしか頼んでいない。
 あたしが相談した内容は、好きになった人が、あたしのことを好きになるのではなく、子供の出来ないあたし
の体を望んでしまうのが怖いということだ。
「そういう人達はたくさんいます」
以下略



219:ウイングレス・ガーリィ(お題:ハンバーガー) 12/16 ◆pxtUOeh2oI[sage saga]
2012/04/13(金) 00:03:52.12 ID:+8WHHyx8o
 クーヘレン先生の見た目は綺麗だ。性格だって、こんな生徒の為に時間を使ってくれる人が悪い人であるはず
がない。結婚しようと思えば相手はいるだろう。だから、子供を望んでいて、男性の失天使を探しているのでは
ないか、とあたしはそう考えた。
 でも、そうではなかった。
「結婚しますよ」クーヘレン先生は言う。「今年中には」
以下略



220:ウイングレス・ガーリィ(お題:ハンバーガー) 13/16 ◆pxtUOeh2oI[sage saga]
2012/04/13(金) 00:04:27.48 ID:+8WHHyx8o
 急いで返信する。あきらかにムキになっている自覚はある。

タイトル:Re:失恋したって聞いたよ
本文:それ、どこ情報?
   残念ながらしてませーん
以下略



221:ウイングレス・ガーリィ(お題:ハンバーガー) 14/16 ◆pxtUOeh2oI[sage saga]
2012/04/13(金) 00:05:14.49 ID:+8WHHyx8o
「いつ!」
 あたしは貪欲に突き進む。あたしの辞書にはいろいろな文字が載っていないし、いろんなところが丸で囲んで
あるみたいだ。
「彼が大学を卒業したとき」
 ついこないだ!
以下略



222:ウイングレス・ガーリィ(お題:ハンバーガー) 15/16 ◆pxtUOeh2oI[sage saga]
2012/04/13(金) 00:05:48.73 ID:+8WHHyx8o
 クーヘレン先生が、ケータイのディスプレイを見えるようにかかげた。そこにはミィコ・ヒェングラート 十七
歳からの脳天気なお祝いメールが絵文字いっぱいで表示されていた。
「すみません、ミィコにだけ、さっきつい教えちゃいました」
「そう」
 クーヘレン先生はケータイをテーブルに置く。
以下略



223:ウイングレス・ガーリィ(お題:ハンバーガー) 16/16 ◆pxtUOeh2oI[sage saga]
2012/04/13(金) 00:06:18.97 ID:+8WHHyx8o
もいるかもしれないと、少しだけ思った。そうして余計なことをやってしまうのだ。
「月曜日にしかっておきます」
 どうぞ、そうしてください。あたしは、代官にあたまをさげる商人のようにへりくだったような気になる。
 テーブルの上に戻されたケータイはたびたび時間を置いて着信を繰り返していた。もしかして、これが一クラ
ス四十名弱分続くのだろうか。
以下略



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