936:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2012/08/12(日) 03:29:48.82 ID:9RNYkJF7o
ドラクエがおもしろすぎて書いてる暇が……
書かねば
937:みんなでしあわせになりたいな 0/8 ◆pxtUOeh2oI[sage saga]
2012/08/12(日) 16:19:42.70 ID:Fg9PIfkpo
品評会、投下します。
8レス
sagaテスト:殺す
938:みんなでしあわせになりたいな 1/8 ◆pxtUOeh2oI[sage saga]
2012/08/12(日) 16:20:18.62 ID:Fg9PIfkpo
人々が、魔法を捨て科学を選んでから数千年が経過した時代。
人々が、相違な価値観を受け入れることができないほど遅れた時代。
人々が、人々と徒党を組み、人々と敵対し、そうやって生きていく普通の時代。
「それではアズランさまに祈りましょう」
939:みんなでしあわせになりたいな 2/8 ◆pxtUOeh2oI[sage saga]
2012/08/12(日) 16:20:47.95 ID:Fg9PIfkpo
ミズキは興味なさげに、白米をほおばっていた。そのあと笑った。
「ありがと」
アズランさまは神様である。
ずっと昔、この国を三分にしていた大宗教のうちの一つ、アズール教の女神であった。しかし、今は現代、次
940:みんなでしあわせになりたいな 3/8 ◆pxtUOeh2oI[sage saga]
2012/08/12(日) 16:21:18.41 ID:Fg9PIfkpo
ミズキが念仏のように唱える。その声を聞くと、アズランさまは、自分の頭の灰色の脳細胞がめまぐるしく活
動を開始したような気がしたのを感じたかなと思った。
「なんだ簡単じゃん。こんなの余裕だよ」
アズランさまは三単現の問題をやっつけた!
「じゃあ次のページもお願いします」ミズキが言う。
941:みんなでしあわせになりたいな 4/8 ◆pxtUOeh2oI[saga]
2012/08/12(日) 16:21:56.49 ID:Fg9PIfkpo
家に呼んだりしていたが、中学生のミズキは陸上部に入っていて、いつも夕方過ぎまで練習しているので、その
ような友人を家に呼んだりはしていない。
まあ、ミズキよりアホの子はいないだろう。そんな気持ちでクラスの中へと入る。もちろん誰もアズランさま
には気付かなかった。どうやら今は休み時間らしい。わがままそうな幼い子供達がぎゃあぎゃあと騒いでおると
アズランさまはミズキを探した。
942:みんなでしあわせになりたいな 5/8 ◆pxtUOeh2oI[saga]
2012/08/12(日) 16:22:25.74 ID:Fg9PIfkpo
ミズキはアズランさまに帰るようにという視線を送る。目には涙がにじんでいる。
アズランさまは、自分にできることを考えた。だけどそんなものは何もない。力の源である信じる者がここにはかよわいミズキしかいない。そして周りに、信じない者が多ければ多いほど、力がそがれてしまう。今、ここでアズランさまにできることなんて普通の人間にできることほどもないのだ。
「昔は、こうやって魔女を殺したらしいぞ」
男の子がどこかから持ってきたらしい、ライターでミズキの髪に火をつけようとした」
「ふざけんなよ」
943:みんなでしあわせになりたいな 6/8 ◆pxtUOeh2oI[saga]
2012/08/12(日) 16:22:54.80 ID:Fg9PIfkpo
そのとき、イカズチが走った。
アズランさまが、弾き飛ばされる。人々を縫う様に走ったイカズチは、黒板をまっぷたつに引き裂いて火をつ
けた。
悲鳴がうずまく。
魔法は人には見えない。ただし、力を物理現象に換えるまでは。
944:みんなでしあわせになりたいな 7/8 ◆pxtUOeh2oI[saga]
2012/08/12(日) 16:23:24.41 ID:Fg9PIfkpo
「もうやめよう。ねえ、死んじゃうよ。死んじゃったら戻すのは大変なんだよ。今のわたしじゃできないぐらい」
「だって止め方がわかないよ」ミズキが泣きじゃくる。「だって明日はどうするの? みんな生きてて、学校が
あって、またいじめられて。みんな消えちゃうしかないじゃん。それともあたしが消えればいいの?」
アズランさまには答えることができなかった。
皆の信じ恐れる念において、知能が急激に発達したアズランさまには答えもわかっていた。
945:みんなでしあわせになりたいな 8/8 ◆pxtUOeh2oI[saga]
2012/08/12(日) 16:23:53.14 ID:Fg9PIfkpo
れていなければいけない気もする。
頬に水がつたった。
泣いている? そんな風に思ったけれど、すぐに小雨がふってきて、道路を黒くぽつぽつて斑点模様に染め出
した。
ミズキは、傘をもってなかったので、かよちゃんと走りだした。
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