298:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/12(日) 20:22:45.01 ID:z5UY+Nzb0
お疲れ様でした。第10話に続かせていただきますm(_ _)m
詳しいご案内は>>173でさせていただいています。
お時間がありましたら、ご一読いただけますと嬉しいです。
299:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/02/13(月) 00:28:23.42 ID:y2fnBOi2o
乙
300:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/13(月) 20:15:44.57 ID:3SORN3Q00
ご支援ありがとうございます(人´ω`)
ご意見やご質問などありましたら、ツイッターなどで是非コンタクトをくださいね。
小躍りします。
301:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/13(月) 20:18:28.32 ID:3SORN3Q00
10 リセット
今日も、その家に帰る。
ゼマルディはいつも決まった時間に決まったアパートのドアを開ける。
ベッドの上には上半身を起こして外を見ている妻の姿があった。
302:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/13(月) 20:19:06.06 ID:3SORN3Q00
「あぁ、マルディの親戚の人? 誰でしたっけ……」
「バカ、俺がマルディだ」
「あら? そうだったかしら……」
303:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/13(月) 20:19:58.28 ID:3SORN3Q00
「ありがとう。高かったでしょ?」
「いーんだよ。金は全部ドクが出してくれるからさ」
「ドク? 誰だっけ?」
304:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/13(月) 20:20:46.04 ID:3SORN3Q00
濁った左目でカランを一瞥し。水道を回して茶色く濁った水でリンゴを洗う。それをふきんで丹念に拭いてから、彼はベッドに近づき、妻の手にそれを握らせた。
「ほら」
「何、これ?」
305:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/13(月) 20:21:13.63 ID:3SORN3Q00
「美味しいねぇ」
「後で飯作ってやるから、少し待ってろな」
「うん」
306:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/13(月) 20:21:40.21 ID:3SORN3Q00
逃げる途中で、よりにもよってルケンに投げつけられた肉切り包丁が、彼女の大腿骨を貫通して神経を切り離してしまったのだ。
初期治療の遅さが致命的になった。
もぞもぞと毛布の下で足を動かしたカランの股間に手を当て、慌ててそれを止める。
「どうした、トイレか?」
307:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/13(月) 20:22:16.67 ID:3SORN3Q00
毛布の一部から覗いているのは、義足の接続部だった。
切断された足の切断面にはめ込んで、そして義足に接続するコネクタの役割を果たす器具だ。
「いや……まぁ、程ほどにな。俺は料理してるから、何かあったら声を出せよ」
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