過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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559:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:22:23.53 ID:WO2eriwB0
16 封印岩

警報が鳴り響く階層の中で、虹は沼になって崩れ落ちていく周囲を見回し、
そして瞳を真っ赤にぎらつかせたまま膝をついた。

以下略



560:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:27:05.49 ID:WO2eriwB0
二発の熱波は落下している虹達を追うように飛び降りた、
白い猫とネズミに向かって吹き飛び、そして弾かれて壁を抉って消えた。

全く問題なく、二匹の獣が落下してくる。

以下略



561:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:28:03.85 ID:WO2eriwB0
『私は冷静よ……私の思うとおりに動きなさい! あなたは道具! 私の道具なの!』

『いいや違う! 僕は君のサポートシステムだ! いくらピノロイドだからって、失血死するぞ!』

『シュート』
以下略



562:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:29:03.34 ID:WO2eriwB0
唖然としたガゼルに構わず、虹はニヤリと笑った。

『死ね』

向かってきた熱波が、落下する周囲の中、虹の手に当たる直前で、グズグズの沼になって変質した。
以下略



563:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:30:21.29 ID:WO2eriwB0
次いで、虹の周辺に棺おけのような黒い物体が沼の中から出現した。

認識魔法、そのレベル2の発現だった。

更紗のものと違って、出現した棺おけは一つ。
以下略



564:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:31:16.89 ID:WO2eriwB0
衝撃で彼女の体が弾かれ横に飛ぶ。

そのままエレベーターエリアから飛び落ち、岸壁がむき出しの階層と階層を結ぶ空間に躍り出た。

上の階層の一部が、すっぽりとなくなっていた。
以下略



565:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:32:23.08 ID:WO2eriwB0
彼は後部のブースターを吹かし、横に飛ぶと虹の体を岸壁に運んだ。

そして少しせり出て、奥に空間がある場所に転がり落ちる。

落下の衝撃はピノ粒子で抑えたが、虹はそれでもまた血を吐いた。
以下略



566:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:33:55.73 ID:WO2eriwB0
ガゼルが、ピノ粒子の使いすぎで、一時的に休止状態に陥ったのだ。

彼にかかっている泉の魔法ですぐに粒子は復活するものの、タイムラグがある。

しかしそれは、致命的過ぎるタイムラグだった。
以下略



567:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:34:37.73 ID:WO2eriwB0
真っ赤に発光した二匹の目を見て、虹が歯噛みする。

パラパラとドームの残骸が落ちてくる中、二匹は虹が磔られている空間に入り込み、そして言った。

「今のは危なかった。凄く危なかった」
以下略



568:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:36:30.31 ID:WO2eriwB0
その時の虹には分からなかったことなのだが、全ては紙一重の出来事だった。

空中で方向転換が出来る猫、シェンダアンスがパートナーのモルモット、
アートナーが発した刀を反射し、その勢いで後部に飛び大魔法を避けていたのだった。

以下略



569:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:37:48.28 ID:WO2eriwB0
虹は、ところ狭しと突き刺されて壁に食い込んでいる刀を見て、荒く息を吐いた。

(この辺なんだけどな……)

薄れて消えそうな意識の中、懸命に集中する。
以下略



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