811:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 22:23:35.08 ID:bDf9OSPn0
そして少女に向かって頭を下げる。
「ごめんなさい」
「ちゃんと謝れるようになったね、えらいえらい」
812:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 22:24:12.51 ID:bDf9OSPn0
「こいつは俺達の貴重な『味方』になる。
まぁ直感だがな。今日から俺達の家族だ。仲良くしろ」
「か……かぞ…………かぞく……?」
813:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 22:24:53.18 ID:bDf9OSPn0
ベッドの上に崩れ落ちて、顔面を手で覆った少女を、
息をついて見下ろし、彼は口を開いた。
「時間はある。お前のことは俺達が守る。
だから、ゆっくり現実を受け入れるんだ。
814:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 22:25:33.28 ID:bDf9OSPn0
地鳴りのような音がする。
空を埋め尽くすほどの、機動戦艦。
そしてエンドゥラハンの数だった。
815:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 22:26:07.52 ID:bDf9OSPn0
「僕が行くよ」
「お前が?」
意外そうに泉が言う。
816:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 22:26:35.50 ID:bDf9OSPn0
「……分かった。硲に任せよう」
涙が頷く。
「おいいいのか? 硲の力は……」
817:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 22:27:12.47 ID:bDf9OSPn0
*
少女は唖然としていた。
先ほどまで地鳴りのように鳴っていた音が、
818:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 22:27:46.50 ID:bDf9OSPn0
涙が彼にタオルを放って、笑った。
「どこに送ったの?」
「成層圏に投げ飛ばしてきた」
819:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 22:28:25.37 ID:bDf9OSPn0
少女は、いつの間にか泣いていた。
彼女はしばらくの間顔を手で抑えていたが、
やがて、僅かに発光する左目の眼窟を、泉に向けた。
820:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 22:29:20.78 ID:bDf9OSPn0
お疲れ様でした。
次回の更新に続かせていただきます。
毎回のご支援ありがとうございます。
979Res/589.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。