843:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:32:59.13 ID:pOQ9sNVj0
『オドス』を感じる。
漠然とそう教えられていただけだったのだが、
実践してみると、その難しさがよく分かった。
844:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:33:34.58 ID:pOQ9sNVj0
「全員……魔法使い……?」
その言葉を反芻し、燐は周りを見回した。
赤ん坊の蒸し焼き。
845:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:34:13.44 ID:pOQ9sNVj0
首を振る燐の頭を撫でて、功刀は軽く喉を鳴らして笑った。
「いいや違ウ。魔法使いダ」
「私は……」
846:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:34:42.13 ID:pOQ9sNVj0
「違うナ」
「え……?」
「レ・ダードの起動モ確認デキてイナイ。
847:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:35:08.96 ID:pOQ9sNVj0
「功刀さん?」
「……このドームに、『龍』ガ、二匹イル」
「龍……?」
848:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:35:45.31 ID:pOQ9sNVj0
「既に一匹トは交戦シタ。カナリ強い。
殺しハシナカったガ……覚醒すレバ、
ハイエイトクラスと言ってもイイ」
「覚醒……?」
849:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:36:23.17 ID:pOQ9sNVj0
「別の……」
「魔法兵器ハ、破壊すル。それはオレたちの取り決メだ」
「殺すんですの……?」
850:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:36:57.19 ID:pOQ9sNVj0
中の老婆は、麻薬でもやっているのか、
よだれを垂らしながらしばらく呆然としていたが、
やがてのろのろと手を伸ばして、功刀に新聞を差し出した。
その時に燐を見たが、
851:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:37:36.44 ID:pOQ9sNVj0
しばらく歩き回り、
燐にはただのゴミ山にしか思えない場所から、
人を使って機械の部品を探していく。
いつの間にか、投影太陽は正午の位置にまで上がっていた。
852:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:38:16.39 ID:pOQ9sNVj0
遅れて燐の頭に、何か形容しがたい、
ドス黒い怨念のようなものが……粘りつく、その感覚が広がる。
ゾッとした。
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