855:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:40:15.96 ID:pOQ9sNVj0
青年は、スナイパーライフルのようなものを持っていた。
その底部は、何かチューブのようなもので、
青年が背負っている巨大なタンクに接続されている。
856:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:40:48.89 ID:pOQ9sNVj0
その影がざわついて、吹き飛んだ腕を構成する。
それに伴って、腕がコートごと再生した。
青年は、数十メートル離れたビルの屋上に、座っていた。
857:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:42:10.29 ID:pOQ9sNVj0
「いいだろこれ。作ったんだ。
組成的にはレ・ダードと同じ物質を撃ち出す。
安心しろよ。今の製作段階じゃ、二発が限度なんだ」
背中のタンクを脇に放り投げ、硲はライフルを投げ捨てた。
858:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:42:44.94 ID:pOQ9sNVj0
丁度、何かを手で裂くような動作だった。
功刀の長く伸びた影が同じような動作をして、
硲が立っていたビルの影をウェハースのようにちぎる。
859:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:43:11.27 ID:pOQ9sNVj0
悲鳴。
断末魔。
建物の倒壊する音。
土煙。
砂。
860:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:43:46.58 ID:pOQ9sNVj0
途端、ドームの地面が割れた。
巨大なクレバスが燐の目の前に、
お菓子を引き裂くように広がっていく。
861:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:44:21.56 ID:pOQ9sNVj0
「右から来ます!」
そう叫んで、功刀の体を掴んで、引き倒す。
大魔法使いが僅かによろめく。
862:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:45:00.45 ID:pOQ9sNVj0
また、違うビルの屋上に別のライフルを持った硲が立っていた。
「随分といい従者を持ってる。羨ましいな」
ライフルを投げ捨てて、彼は笑った。
863:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:46:17.54 ID:pOQ9sNVj0
お疲れ様でした。
次回の更新に続かせていただきます。
3月から仕事が変わりますので、更新頻度が落ちると思われます。
864:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/02/27(月) 18:39:46.66 ID:G2stWdTto
おつおつ
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