192:ブラジャーの人[saga]
2012/04/04(水) 03:05:48.82 ID:pBo30ojn0
「さぁここからは少し揺れますよ」
未舗装の山道では仕方のないことだった。としちゃん号が、ハンドルを握りしめる。
193:ブラジャーの人[saga]
2012/04/04(水) 03:07:41.57 ID:pBo30ojn0
「うわぁ、やめて殿下危ない落ちます!」
「無礼な部下め、こーしてやる。どうだ眼鏡のフレームが曲がると不快だろう」
「不快どころか死にますってぇぇぇ!」
「フレーム如きで死ぬとは、大げさなヤツだなぁ」
194:ブラジャーの人[saga]
2012/04/04(水) 03:10:03.09 ID:pBo30ojn0
「落ち着け運転手」
一方通行は能力を使い、車体を強制的に安定させた。走行中の車を制御するのは初めてではない。上条、浜面とのドライブの経験もある。こんなところで役に立った。
シートベルトを外していたパタリロが、反動でドアに頭をぶつけていたが、そんなことは気にしない。
195:ブラジャーの人[saga]
2012/04/04(水) 03:12:50.07 ID:pBo30ojn0
閉山直前とあって、第五鉱山は閑散としていた。
採掘に使っていたクレーン機械を解体するための作業員(姿のタマネギ)や、プレハブ小屋の中で書類を片付けている職員(姿のタマネギ)が十人程度いるだけだった。
「あれ、殿下だ。ここになんの用だろう」
196:ブラジャーの人[saga]
2012/04/04(水) 03:14:33.61 ID:pBo30ojn0
超能力でダイヤを掘る。
タマネギ達は「えー?」と、半信半疑だ。当然である。
197:ブラジャーの人[saga]
2012/04/04(水) 03:16:39.81 ID:pBo30ojn0
第五鉱山で働いていた彼らは、もう一週間以上ここで寝泊まりをしていたため、お客様が学園都市の人間だと、今初めて知る。
ウワサの学園都市の、それも「最強」と言う主君の言葉に、タマネギ達は色めき立った。
「そ、それは興味あるなぁ。どうやってダイヤを見つけるつもりなんですか!?」
198:ブラジャーの人[saga]
2012/04/04(水) 03:18:56.97 ID:pBo30ojn0
砂利と石と岩ばかりの中を、重機の間を縫って歩く一方通行。さすがに、普段よりは杖をつきにくい。
あんな足で本当に大丈夫なのかと、ハラハラしながら後を追う部下と、
昨夜の天使化を見て、なんの心配もしていないパタリロ。脳内は、興味と、儲けることでいっぱいだ。
199:ブラジャーの人[saga]
2012/04/04(水) 03:21:16.78 ID:pBo30ojn0
「行ったか……」
こうして、大きな演算式を組み立てるのは随分と久しぶりだ。しかし、いささかの狂いがあるかも、とは恐れない。
完璧だから<一方通行>だ。 精密が売りの<一方通行>だ。
200:ブラジャーの人[saga]
2012/04/04(水) 03:23:49.86 ID:pBo30ojn0
轟音が止んだのは、四分以上も後だった。土煙が凄まじいので、それを風に乗せて払う。
ようやく呼吸できる状態になったので、穴から飛び上がってきた一方通行は電極のスイッチを通常モードに戻した。
ダイヤの原石が含まれている岩を集めた場所に移動しようと、ますます歩きにくくなった荒地を進もうとしたら、
201:ブラジャーの人[sage]
2012/04/04(水) 03:25:54.29 ID:pBo30ojn0
とりあえずここまで。
ここ掘れ わンわン。
禁書世界にパタリロがいたら、たとえその滅茶苦茶ぶりを半分以下におさえても、『原石』としか説明つけられないや。
202:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/04(水) 04:25:21.62 ID:leWe2KLDO
>>1乙ぱい
ソギー以上の原石だろうなぁパタリロは
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