過去ログ - とある未来の通行止め その3
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37:ブラジャーの人[sage]
2012/03/11(日) 00:18:47.42 ID:mJNfgIRa0

<簡単にわかる、マニュアルトランスミッション車のしくみ>

自転車に例えてみてください。ママチャリはさておき、ハンドルに切り替えスイッチがありますよね?
みなさん、特に難しいことも考えずに、アレを指で操作して自転車を漕いでいませんか?
以下略



38:ブラジャーの人[saga]
2012/03/11(日) 00:24:31.40 ID:mJNfgIRa0

まず、浜面が広い駐車スペースにエボを移動させ、一方通行に発進をさせてみることにした。
仕組みも、やり方も、頭脳明晰な彼なら分かっているだろうが、左手で操作するシフトレバーはともかく、
問題は左足で踏むクラッチペダルをしっかり操作できるか否かである。マニュアル車は、特に発進が難しいのだ。

以下略



39:ブラジャーの人[saga]
2012/03/11(日) 00:26:11.80 ID:mJNfgIRa0

上条の予想は、惜しくも外れた。一方通行が勝手に有料道路に乗ってしまったのだ。

信号も交差点もないそこでは発進がない。シフトチェンジが必要なほどの減速、加速が少ない。一度スピードが出て5速に入れてからは、一方通行は能力未使用のままアクセルだけを踏む。こうなれば、普段のポルシェと同じだ。

以下略



40:ブラジャーの人[saga]
2012/03/11(日) 00:36:28.41 ID:mJNfgIRa0

車内で他愛もないことを喋る三人。有料道路に入ってから、二十分ほど経った頃…

「うぉっ、あっぶねーな。なんつーインテRだ。百五十キロくらい出てんじゃねぇかアレ?」

以下略



41:ブラジャーの人[saga]
2012/03/11(日) 00:40:28.06 ID:mJNfgIRa0

急加速を始めたランエボⅪ。自動車大国日本が誇る最新式のスポーツカー。
しかも運転しているのは、ベクトルを操る最強の超能力者だ。

「だだだだ、大丈夫だとは思うけど! ローン残ってんだからくれぐれも気をつけてねぇぇぇ!? できれば今すぐ法定速度に落としてほしいっ」
以下略



42:ブラジャーの人[saga]
2012/03/11(日) 00:45:47.73 ID:mJNfgIRa0

ベクトル操作で制御された車体は、不自然なほどによく止まり、よく曲がる。反則ブレーキング性能を備えたエボが、ジワジワと差を詰めていった。

「ちょろいな」
「うーん、でも、前方に他の車がいなくなっちゃったぞ。……ほら、また離されてく。おぇ」
以下略



43:ブラジャーの人[saga]
2012/03/11(日) 00:48:42.79 ID:mJNfgIRa0

パーキングエリア入口付近の駐車場に停めてから、数十秒後。「後は頼む」と言い残して、一方通行はエボのリヤシートに突っ伏して意識を失った。
ちゃんと、寝てもいい所をチョイスするという気の使いよう。

「………」
以下略



44:ブラジャーの人[saga]
2012/03/11(日) 00:53:05.35 ID:mJNfgIRa0

「おかえり、とうま! ……あ、いらっしゃい、はまづら……、それにあくせられーたも。……また寝てるのかな?」

留守番していたインデックスが、疲れた顔の上条、浜面を部屋に招き入れる。彼の背中には、グッタリした一方通行。

以下略



45:ブラジャーの人[saga]
2012/03/11(日) 00:56:00.04 ID:mJNfgIRa0

電極を充電している間、一方通行は昼間と同じようなことを、もう一度インデックスに答えるハメになった。
床に座りこんだ彼女から、あれこれ質問される。
打ち止めが高校を中退することには残念そうな様子だったが、やがて打ち止め自身が喜んでいることを知ると、彼女も一方通行を祝福した。

以下略



46:ブラジャーの人[saga]
2012/03/11(日) 00:58:35.70 ID:mJNfgIRa0

「お、おい?」
「はァ?」

客人の男二人と、インデックスが目を見開く。
以下略



47:ブラジャーの人[saga]
2012/03/11(日) 01:00:54.30 ID:mJNfgIRa0

「今日はビッグニュース二連発だったな」と、ホクホクした浜面に送られ、一方通行は自宅に戻った。
夕闇迫る中、玄関のドアの前に立つと、打ち止めが作っているであろう晩御飯の匂いが漂ってきた。
そういえば、今日は昼食を取っていないので、腹が空いていることに気づく。

以下略



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