過去ログ - とある未来の通行止め その3
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39:ブラジャーの人[saga]
2012/03/11(日) 00:26:11.80 ID:mJNfgIRa0

上条の予想は、惜しくも外れた。一方通行が勝手に有料道路に乗ってしまったのだ。

信号も交差点もないそこでは発進がない。シフトチェンジが必要なほどの減速、加速が少ない。一度スピードが出て5速に入れてからは、一方通行は能力未使用のままアクセルだけを踏む。こうなれば、普段のポルシェと同じだ。

以下略



40:ブラジャーの人[saga]
2012/03/11(日) 00:36:28.41 ID:mJNfgIRa0

車内で他愛もないことを喋る三人。有料道路に入ってから、二十分ほど経った頃…

「うぉっ、あっぶねーな。なんつーインテRだ。百五十キロくらい出てんじゃねぇかアレ?」

以下略



41:ブラジャーの人[saga]
2012/03/11(日) 00:40:28.06 ID:mJNfgIRa0

急加速を始めたランエボⅪ。自動車大国日本が誇る最新式のスポーツカー。
しかも運転しているのは、ベクトルを操る最強の超能力者だ。

「だだだだ、大丈夫だとは思うけど! ローン残ってんだからくれぐれも気をつけてねぇぇぇ!? できれば今すぐ法定速度に落としてほしいっ」
以下略



42:ブラジャーの人[saga]
2012/03/11(日) 00:45:47.73 ID:mJNfgIRa0

ベクトル操作で制御された車体は、不自然なほどによく止まり、よく曲がる。反則ブレーキング性能を備えたエボが、ジワジワと差を詰めていった。

「ちょろいな」
「うーん、でも、前方に他の車がいなくなっちゃったぞ。……ほら、また離されてく。おぇ」
以下略



43:ブラジャーの人[saga]
2012/03/11(日) 00:48:42.79 ID:mJNfgIRa0

パーキングエリア入口付近の駐車場に停めてから、数十秒後。「後は頼む」と言い残して、一方通行はエボのリヤシートに突っ伏して意識を失った。
ちゃんと、寝てもいい所をチョイスするという気の使いよう。

「………」
以下略



44:ブラジャーの人[saga]
2012/03/11(日) 00:53:05.35 ID:mJNfgIRa0

「おかえり、とうま! ……あ、いらっしゃい、はまづら……、それにあくせられーたも。……また寝てるのかな?」

留守番していたインデックスが、疲れた顔の上条、浜面を部屋に招き入れる。彼の背中には、グッタリした一方通行。

以下略



45:ブラジャーの人[saga]
2012/03/11(日) 00:56:00.04 ID:mJNfgIRa0

電極を充電している間、一方通行は昼間と同じようなことを、もう一度インデックスに答えるハメになった。
床に座りこんだ彼女から、あれこれ質問される。
打ち止めが高校を中退することには残念そうな様子だったが、やがて打ち止め自身が喜んでいることを知ると、彼女も一方通行を祝福した。

以下略



46:ブラジャーの人[saga]
2012/03/11(日) 00:58:35.70 ID:mJNfgIRa0

「お、おい?」
「はァ?」

客人の男二人と、インデックスが目を見開く。
以下略



47:ブラジャーの人[saga]
2012/03/11(日) 01:00:54.30 ID:mJNfgIRa0

「今日はビッグニュース二連発だったな」と、ホクホクした浜面に送られ、一方通行は自宅に戻った。
夕闇迫る中、玄関のドアの前に立つと、打ち止めが作っているであろう晩御飯の匂いが漂ってきた。
そういえば、今日は昼食を取っていないので、腹が空いていることに気づく。

以下略



48:ブラジャーの人[saga]
2012/03/11(日) 01:03:13.64 ID:mJNfgIRa0

愛犬に待機を命じ、一方通行は打ち止めの手を引いて寝室へ入っていった。薄暗いので、少女が照明を点けようとしたが、それを制してベッドに座らせる。

ひと息ついて、よくよく彼女の姿を見れば、エプロンをしたままだったのでそれを脱がせた。

以下略



49:ブラジャーの人[sage]
2012/03/11(日) 01:08:41.48 ID:mJNfgIRa0
ドライブする一方通行と、プロポーズする一方通行の巻 完

インテR乗りが、読者の方にいたら申し訳ない。

「正しくは インテグラ タイプR、っつってな、去年復活した往年の名車よ」
以下略



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