過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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117:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:33:31.61 ID:s9qUNLnH0
女の子は白と赤を基調とした
軍服のようなものを着ていた。

金色の死星獣の顔面にあたる場所には
穴が開いておらず、完全なのっぺらぼうだ。
以下略



118:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:34:25.47 ID:s9qUNLnH0
そこで、モニターにザザッ、と音がして
聞き知った声が割り込んできた。

『お久しぶりです。絆様』

以下略



119:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:35:04.52 ID:s9qUNLnH0
『乗っているのは雪ちゃんではありませんね? 
新しい複製体でもないようです。
……無茶をしましたね。死にましたか? 
大暴れをしてくれたものです
……これだけの被害を出すとは、正直思っていませんでした』
以下略



120:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:35:48.90 ID:s9qUNLnH0
周囲に四散しているブラックホール粒子は、
文による陽月王のエネルギーコーティングの
フィールドで防がれてはいる。

しかし、絆は青くなってハッチを閉じようと
以下略



121:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:36:35.27 ID:s9qUNLnH0
死星獣の手の上の桜は、しかしそれには答えなかった。

それ以前に、距離が遠くて手話が見えていないようだ。

声を発することが出来ない文が、
以下略



122:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:37:26.15 ID:s9qUNLnH0
『その兵器を破壊します。
ブラックボックスシステムをいただいていきます。
絆様、文ちゃん。さようなら。速やかに死んでください』

死星獣の体が、次の瞬間、更に濃い金色に変色した。
以下略



123:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:38:25.73 ID:s9qUNLnH0
桜の呟きが、割り込んできた通信から流れる。

死星獣の背中から別の腕が競り出すように生えてきて、
人型AADのコクピットを貫通する。

以下略



124:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:38:59.56 ID:s9qUNLnH0
そのブレードが、先程優がやったように展開し、
一瞬で全長五十メートルは超える
桜色のエネルギー波を発し始めた。

「ど……どういうことだ……?」
以下略



125:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:39:41.73 ID:s9qUNLnH0
『シィンケルハンドブレード、ロック解除。
エネルギーシステムヲ展開シマス。
活動臨界マデ、後百二十秒デス』

次の瞬間、陽月王の背部ブースターが
以下略



126:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:40:37.32 ID:s9qUNLnH0
『でもね、それ以上にこの星は病んでるの。
私達の悲しみも、苦しみも、
元はといえばこの星が病んでいるせいなのよ』

淡々と桜が語る声が、金色の陽月王の中から聞こえる。
以下略



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