過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
1- 20
138:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:49:06.21 ID:s9qUNLnH0
AADのブラックボックスは、
死星獣にもそのまま応用できるのではないか。

……死星獣がAADを取り込んだ瞬間を目の当たりにした。

以下略



139:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:49:46.75 ID:s9qUNLnH0
つまり。

「………………犬死にかよ」

小さな絆の呟きを聞いて、渚が口をつぐんだ。
以下略



140:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:50:38.25 ID:s9qUNLnH0
そうしようとして結局どうなった?

優はブラックボックスにエネルギーを
全て吸い取られて死んだ。

以下略



141:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:51:12.53 ID:s9qUNLnH0
骨折五箇所。

肋骨には所々ひびが入っていて、
背中には広範囲で火傷が広がっている。

以下略



142:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:51:45.80 ID:s9qUNLnH0
言い淀んでから、渚は呟くように言った。

「……どう、されますか?」

絆は緩慢に彼女の方を向くと、自嘲気味に笑った。
以下略



143:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:52:36.14 ID:s9qUNLnH0
「……みんな死んだなぁ」

「…………」

「その前にも、沢山殺してるけど
以下略



144:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:53:13.47 ID:s9qUNLnH0
「何となくですが……分かります。
あなたのバーリェ達は、みんなあなたを
守るために死にました。どの子も、自分が死ぬことに
対して躊躇がありませんでした。
あなたは、愛されていたんだなって私は思います」
以下略



145:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:53:39.28 ID:s9qUNLnH0
「…………」

「多分俺は、返せてない。
あいつらに、あいつらの与えてくれた愛を、
それに値する愛を返せていない。
以下略



146:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:54:10.72 ID:s9qUNLnH0


絆が希望したのは、軍病院からさして
離れていない小さな自然公園だった。

以下略



147:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:54:40.32 ID:s9qUNLnH0
そしてひときわ強い風が吹いて、
どこかに消えていってしまった。

絆は、またひらひらと落ちてきた花びらを手で掴んだ。

以下略



148:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:55:16.33 ID:s9qUNLnH0
過ぎ去った日。

過ぎ去ってしまった日。

もう戻らない日々。
以下略



777Res/138148 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice