過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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200
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/27(火) 19:44:03.05 ID:+6h/+PqS0
「このバーリェは、調整が完了した時から
自分を卑下しています。自殺願望がとても強い。
それを拭い去れなかった点では未調整とも言えます」
「五大原則を言えるのに、『自殺願望』があるのですか?」
以下略
201
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/27(火) 19:44:36.93 ID:+6h/+PqS0
しかし……。
他ならぬ「自殺」で、
絆は大事なバーリェを亡くした直後だった。
以下略
202
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/27(火) 19:45:20.99 ID:+6h/+PqS0
しかし沈黙を、自分の外見に引いていると
勘違いしたのか、車椅子のバーリェは俯いて、
左手でレバーを操作した。
絆達とは反対の、少し離れた部屋の隅に車椅子が移動する。
以下略
203
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/27(火) 19:46:09.13 ID:+6h/+PqS0
おそらくは絆に渡される前に、
何かがあったと思われる。
静かに言った絆を怯えたような目で見て、
彼女はそっと言った。
以下略
204
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/27(火) 19:46:52.27 ID:+6h/+PqS0
その視線を浴びて、少女がますます小さくなる。
自殺願望というよりは、
何かに怯えているような……。
以下略
205
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/27(火) 19:47:51.00 ID:+6h/+PqS0
――霧の反応は、当然だった。
今の時代、医療技術の進歩により、
先天的な障害を持って生まれる人間は、
殆どいないと言ってもいい。
以下略
206
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/27(火) 19:48:43.27 ID:+6h/+PqS0
以上のような理由で、あくまで通常に
「バーリェは普通は五体満足である」という概念が、
彼女達にはある。
それ以前に、事前の睡眠学習でこのような例が
以下略
207
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/27(火) 19:50:17.43 ID:+6h/+PqS0
「個人的感情だ。
俺は、お前に安易に命令したりはしないよ」
「……では、お帰りください。
私は見た通りの体です。どこの誰かは存じませんが、
以下略
208
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/27(火) 19:51:46.13 ID:+6h/+PqS0
「お帰りください……」
小さく震えながら少女が言う。
今にも泣き出しそうだ。
以下略
209
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/27(火) 19:54:09.99 ID:+6h/+PqS0
少女は「信じられない」と言った顔で
絆をポカンと見てから、しばらくしてまた俯いてしまった。
絆は彼女の頭から手を離し、続けた。
以下略
210
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/27(火) 19:54:50.60 ID:+6h/+PqS0
思わず聞き返した絆と目を合わせないように
しながら、彼女は続けて言った。
「私は死ぬために創られました
……その時が来れば、あなたの命令で即座に死にます。
以下略
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