過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
1- 20
603:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/19(木) 18:59:51.65 ID:Xk7rhViu0


「特務官様……特務官様?」

呼びかけられ、絆は目を開いた。
以下略



604:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/19(木) 19:00:32.17 ID:Xk7rhViu0
「起きていらっしゃいますか? 
……お久しぶりです」

「け……圭?」

以下略



605:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/19(木) 19:01:42.43 ID:Xk7rhViu0
ポツリとそう呟くと、圭は小さく
それを笑ってから答えた。

「はい。私の体は既に死んでいます。
私という『個人』は、もうこの世に存在しません」
以下略



606:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/19(木) 19:02:16.26 ID:Xk7rhViu0
状況がさっぱり分からず、情けない声を発する。

圭はまたクスリと笑うと、
絆に向かって口を開いた。

以下略



607:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/19(木) 19:02:55.89 ID:Xk7rhViu0
「はい。あなたは、私達のことを人間と
同じ生き物だと思っているようですね」

彼女は目を伏せて続けた。

以下略



608:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/19(木) 19:03:36.28 ID:Xk7rhViu0
そしてテレビの砂画面のようになり、
今度は優の姿が現れる。

優は両手を絆に向かって振って、
嬉しそうに笑った。
以下略



609:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/19(木) 19:04:21.54 ID:Xk7rhViu0
『状況が理解できないのは分かります。
ですが、今回は「バーリェ」があなたの「意思」に
コンタクトをとることを決定しました。
私達は、その端末情報から複製された
データの一つに過ぎません』
以下略



610:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/19(木) 19:05:09.68 ID:Xk7rhViu0
「そうです」

「死んだら、その情報が核に統合されて
また一つに戻る。
だから、意識生命体として
以下略



611:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/19(木) 19:05:42.45 ID:Xk7rhViu0
「私達バーリェは、あなたという一個人に
対して特別な興味を抱いています。
少々お時間をとらせていただき、
一つ質問をしてもよろしいでしょうか?」

以下略



612:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/19(木) 19:06:16.87 ID:Xk7rhViu0
「不思議な事に、この子……『圭』は、
それに対して満足しているようなのです。
その理由が、しかし圭自身にもよく分からないようです」

「俺は……」
以下略



613:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/19(木) 19:06:56.04 ID:Xk7rhViu0
「誰だって死にたくないだろう。
俺だってそうだ。
生きたいと願うのが当たり前だ。
だから俺は、お前達を守ると決めたんだ」

以下略



777Res/603613 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice