過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
1- 20
390: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:05:54.07 ID:7AO1ihg40
人類の生活圏は、既に太陽系のいたるところに広まっている。
火星には既にいくつもの都市が成立しており、コロニーの建設は尚も盛んに行われている。
地球を見ることなく育った人というのも、最早今では珍しくもない。
そんな彼らに、地球至上主義者達は容赦なく牙を剥くのだった。

以下略



391: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:07:23.62 ID:7AO1ihg40
火星や各コロニー内において、竜巻や落雷、隕石といった無数の災害が発生するようになっていた。
それにより、そこに住まう人々の暮らしは困窮していく。
民衆の間でも、地球軍の受け入れを望む声は日増しに強くなっていた。
だが、とある部隊が人為的に災害を発生させるR戦闘機の存在を突き止め、それを鹵獲し公表した。
これを火星及びコロニー群は、地球軍による侵略行為であると判断。
以下略



392: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:08:01.08 ID:7AO1ihg40
――Epilogue of Mami Tomoe――


「なるほど……よく生き延びていたものだ。半年の間も宇宙を彷徨い続けて。
 流石はM型……と言ったところか」
以下略



393: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:08:35.68 ID:7AO1ihg40
「確かに、そのような話であったことは聞いているよ。
 ……それで君は一体何を願うというんだね、ゲルヒルデ。いいや、巴マミ」

そう促され、マミは答える。
その口調はどこか楽しげで、けれど辛辣な調子すらも含んだものだった。
以下略



394: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:09:09.11 ID:7AO1ihg40
その衝撃的な事実、さらに続けざまに投げかけられる残酷な言葉。
そんな言葉に心砕け、気力は萎え。そして屈してしまうのだろうか。
そんなはずがない。この程度の絶望など、バイドに比べれば余りにも矮小だった。
むしろその男の言葉は、マミの懸念に明確な答えを与える結果となっていたのだから。

以下略



395: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:09:56.70 ID:7AO1ihg40
「これも貴様の差し金か。だとしたら、今すぐ止めさせろ」

「お断りよ。貴方達も思い知りなさい。私達の痛みと怒りを」

一閃。放たれたレーザーがマミのすぐ隣を掠めた。
以下略



396: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:10:29.44 ID:7AO1ihg40
「奴らに伝えろっ!巴マミの身柄はこちらにある、攻撃を続ければこいつを殺すと伝えろっ!!」

信じられない事態の連続。完全に平静を失った男は、怒鳴り散らすようにしてそう言った。
それをそのままオペレーターが伝えた。けれど、帰ってきたのは更なる攻撃。
衝撃が基地を貫く。ようやく出撃を始めた無人兵器群も、次々に魔法少女隊の前に撃ち落されていく。
以下略



397: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:10:59.45 ID:7AO1ihg40
「……ふぅ、ここまで上手くいくと、気分がいいわね」

後方にて待機していたババ・ヤガー。
その機体の中で、マミは意識を取り戻した。
先ほどまでルナベース6において、軍の虜囚となっていたマミのソウルジェム。
以下略



398: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:11:35.02 ID:7AO1ihg40
バイド戦役の終結直後、魔法少女隊はグランゼーラ革命軍にその身柄を委ねた。
地球連合軍にいたままでは、恐らく少女達の未来を勝ち取ることはできない。
グランゼーラ革命軍とて、正直得体の知れない相手ではあった。
けれど彼らは非人道的なバイド兵器、フォースに対する排斥感情を強く抱いている。
同じく非人道的な技術の産物である魔法少女の境遇にも、一定の理解を示してくれるのではないかと考えた。
以下略



399: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:12:04.28 ID:7AO1ihg40
魔法少女隊は、マミの突入と同時に密かにルナベース6の周囲に展開していた。
それを可能にしたのが、グランゼーラ革命軍が生み出した新技術、ジャミングであった。
既存のレーダーに対して完全なる隠蔽を可能にした、その最新技術を惜しみなく投入し得るほどに
魔法少女隊は、革命軍内においての信頼を勝ち得ていたのだった。

以下略



400: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:12:56.16 ID:7AO1ihg40
「上陸班が魔法少女達を押さえたようです。内部の抵抗もほぼ収まっています」

「さすがはあの二人ね。みんなは引き続き周囲の警戒をお願い。こちらも準備を始めるわ」

言葉を交わし、ついにババ・ヤガーが動き出す。
以下略



567Res/572.13 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice