過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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492: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/21(月) 21:02:47.74 ID:OsqIjkDy0
かつて、二人の間には大きな隔たりがあった。
ほむらは自らの出自を知らず、スゥとてそれを知っているからこそ知らぬほむらを恨むことしかできず。
それでも、ほむらは本当の自分を知った。スゥは一度全てを失い、それでもまどかと出会うことで
新たな自分を確立することができた。
そして今や、二人の距離はずっと狭まっていた。
以下略



493: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/21(月) 21:03:17.94 ID:OsqIjkDy0
「貴女の旅路に、幸多からんことを」

「貴女と貴女の仲間たちに、どうか幸運を」

静かに言葉を交わし、掲げたその手を打ち合わせた。
以下略



494: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/21(月) 21:04:07.53 ID:OsqIjkDy0
そしてほむらは木星を抜け、ゲイルロズへと至る。
いかに地球連合軍が木星圏以降への人の動きを見張っていたとしても、相手はたった一機の
それも最高の性能を持ったR戦闘機である。そして、それを駆るのも最高の魔法少女である。
その動きを捉えられるはずもなく、ほむらは悠々とゲイルロズへと辿り着くのだった。

以下略



495: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/21(月) 21:04:39.96 ID:OsqIjkDy0
「……ほむら」

「ただいま、さやか、杏子」

「ほむらっ!ほむら……本当に、ほむらだっ!
以下略



496: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/21(月) 21:05:06.97 ID:OsqIjkDy0
その後、ほむらはさやかと杏子の紹介で晴れて魔法少女隊の仲間入りを果たす。
煩雑な事務手続きも終わり、ようやく落ち着いて話すことができるようになった。
そこでほむらは、彼女が見た全てを話すのだった。
彼女の魂を蘇らせた奇跡のことを、そしてバイドとの激しい戦いのことを。
その果てに得た勝利と、もう一度起こった奇跡。そして今尚宇宙の彼方にいるであろう、まどかのことを。
以下略



497: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/21(月) 21:05:34.98 ID:OsqIjkDy0
「そういえば……マミはどうしたのかしら。ここには来ていないの?」

話はどうにも尽きぬ中、ほむらが不意に問いかけた。
時間は随分と過ぎていたが、マミの姿は尚も見えなかった。

以下略



498: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/21(月) 21:06:08.87 ID:OsqIjkDy0
「うー、相変わらず寒いね、ここは」

「置いてある物が物だからね、冷やさなけりゃならないのはわかるけど。
 こっちまで冷気が漏れてるのはいただけないよな。ほら、風邪引く前にちゃんと着込んでな」

以下略



499: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/21(月) 21:06:36.21 ID:OsqIjkDy0
「元々革命軍はさ、連合軍の連中と違ってそこまで実戦経験があるわけじゃないんだ。
 だから、それを補うために仮想現実での訓練が行われてたらしい。
 そのための技術の副産物なんだとさ、こいつらは」

「最初はさ、あたしもひどいって思ってたんだ。これじゃまるで、皆が機械の一部みたいだってさ。
以下略



500: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/21(月) 21:07:06.96 ID:OsqIjkDy0
「ここ……は」

気がつくと、そこはなぜか見慣れた空間だった。
一面に白い内装、そしてどこか懐かしい調度品の数々。
ほむらはそこで、自分が椅子に腰掛けているのだと気づいた。
以下略



501: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/21(月) 21:07:42.77 ID:OsqIjkDy0
二人きりのお茶会。言葉がふわふわと飛び交う中で、静かに紅茶とケーキを嗜みながら。
ここに来られるのは魔法少女か、そうでなければサイバーコネクタ手術を施された者だけだろう。
それ故にさやかや杏子はここに来ることはできず、画面越しに言葉を交わすくらいのことしかできないのだった。
そんなことを、マミは少し寂しげに話すのだった。

以下略



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