過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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259: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/05/28(月) 02:52:39.54 ID:JqNzRaySo

 まどかは鋼牙と連れ立って夜道を歩く。
 一歩引いて鋼牙の横に並ぶまどかは、時折チラチラと彼を窺っていた。
 精悍な横顔は前だけを見据え、眼は微動だにしない。

以下略



260: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/05/28(月) 02:55:13.99 ID:JqNzRaySo

 何を話せばいいか迷っていた、などと本人を前にして言えるはずもない。

「い、いえ! 何でもないです!」

以下略



261: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/05/28(月) 02:57:04.92 ID:JqNzRaySo

 無理に話す必要はない。そんなことはわかっている。
 わかっていてもできない。
 すぐに実行できることでも、なかなか勇気が持てない。 

以下略



262: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/05/28(月) 03:00:04.13 ID:JqNzRaySo

「私って、昔から何の取り柄もなくて……これから先ずっと、誰かの役に立つこともないまま、
人に迷惑ばかりかけていくのかなって、そう思ったら凄く嫌で……」

 鋼牙は何も言わなかった。じっと黙して続きを待っている。
以下略



263: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/05/28(月) 03:01:34.19 ID:JqNzRaySo

――絶望に暮れる人に希望を示せる、そんなあなたや彼女に少しでも近付ける。

 はにかんで頬を赤らめるまどか。
しかし、照れを誤魔化すような笑顔を向けられた鋼牙が彼女に応えることはない。
以下略



264: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/05/28(月) 03:03:44.96 ID:JqNzRaySo

「女は騎士にはなれん。だが、それ以前の問題だ」

「それ以前の……?」

以下略



265: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/05/28(月) 03:05:13.95 ID:JqNzRaySo

「俺も本気で答えた」

 彼はそう言うが、では他にどんな意味があるというのか。 
 まどかは訳もわからず混乱していた。頭の中はグシャグシャで、堰を切った感情が溢れて整理がつかない。
以下略



266: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/05/28(月) 03:07:16.18 ID:JqNzRaySo

「おかえり、まどか。心配――」

「まどか! こんな時間まで何……を……」

以下略



267: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/05/28(月) 03:10:44.58 ID:JqNzRaySo
ここまで。次も間に合えば日曜深夜に
多くてもあと二回で2話を終わらせたいです

たくさんのコメント、いつもありがとうございます
でも、自分が優しいかどうかはよくわかりません
以下略



268:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県)[sage]
2012/05/28(月) 04:12:19.78 ID:HyXq8F5e0
乙であります。

鋼牙のやさしさは本当にわかりづらいですね・・・
カオルさまも理解するのに「生命」までかかったし。
鈴ちゃんにも最初は「はやく帰れ」って言ってたし、基本的に「子供は戦いにかかわるべきじゃない」って考えなんだろうね。
以下略



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