過去ログ - P「神はサイコロを振らない」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 22:47:15.31 ID:z/IdN2wF0
貴音「ところで、402便は消失する前に大きな揺れに襲われたと聞いています」

やよい「すっごく怖かったです! 死ぬかと思いました」

亜美「やよいっち高いの苦手だもんね→」
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 22:49:35.75 ID:z/IdN2wF0
貴音「あなた方が体験した急激な揺れは、402便が時間軸のねじれに吸い込まれ、吐き出されたからなんです」

 それは突拍子もない事実。時間軸のねじれ? 空想科学の話じゃないのか?

貴音「飛行機が、何らかの理由で光の速度に限りなく近い速さまで加速すれば、飛行機の中で1時間経つ間に、外では10年経つ、と言うのは一応説明可能です」
以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 22:53:49.54 ID:z/IdN2wF0
貴音「402便乗客、乗員に残された時間は、……残り8日です」

P「どういうことだよ……」

貴音「8日後、402便に乗っていた者は再び消えてしまう。元に戻るのです」
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 22:56:57.78 ID:z/IdN2wF0
貴音「皆様としても言いたいことは山ほどあるでしょう。私とて信じたくありません。ですが、ご理解いただきたいのです。自身の置かれている状況を。そして、残された時間を有意義に使って欲しい、死刑宣告のしたいわけじゃないと。私の願いはそれだけです」

 全ての怒りの矛先が向こうとも、貴音は最後まで説明を続けた。その真摯な姿に、聴衆たちも落ち着きを取り戻していく。どれだけ彼女を責めたとしても、残された時間は伸びない。

貴音「どうか残り8日、悔いのない毎日を……」
以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 22:59:54.07 ID:z/IdN2wF0
小鳥「お帰りなさい。皆が帰ってくるのを、テレビで見てました」

 765プロに帰った俺を、小鳥さんが迎えてくれる。ホワイトボードを見ると、美希はもう帰ったようだ。

小鳥「美希ちゃんも一緒にテレビを見ていたんですが……。少し前に帰っちゃいましたね。みんなは?」
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 23:04:54.51 ID:z/IdN2wF0
 貴音の話が終わった後、その場にいたほぼ全員が泣き崩れた。アイドル達も、残された家族も、残酷な現実に何も出来ない貴音も。最後の一週間、俺達は有意義に過ごすことができるのだろうか?

P「明日アイドル達は事務所に来ます。そこでこれからどうするかを話したいと思います」

小鳥「分かりました。明日までには泣き止んできます。あーあ、化粧落ちちゃった」
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 23:05:56.78 ID:z/IdN2wF0
やよい「長介、大きくなってなってたな」

 10年。実感はないけど、成長した弟達をみると、いやでも思い知らされました。長介は大学生、かすみは高校生、浩太郎も浩二も大きくなって、浩三はまだあんなに小さかったのに、元気いっぱいに育っていた。

 お姉ちゃんとして成長を見れなかったのは残念だけど、それはとても嬉しいかな。でも良いことだけじゃありません。
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27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 23:08:33.93 ID:z/IdN2wF0
律子「あと7日か……」

 事情聴衆を終え、私はホテルの部屋で1人ボーっとしていた。本当に不思議な気分だ。5時間ぐらいのフライトなのに、ドアを開ければ10年後の世界。漫画じゃあるまいし。

 だからかな、残り一週間と言われても全くピンとこない。未だにドッキリじゃないかと疑っているぐらいだ。携帯を見ると、涼からのメール。何かあったら連絡して欲しい、か。ホント、大きくなったわね。
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28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 23:09:53.69 ID:z/IdN2wF0
真「信じろって方が無理だよな」

 10年。オリンピックもワールドカップも2回ずつ行われている。日本はどうなったんだろう?

真「ははっ、何考えてんだろ、ボク」
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29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 23:11:21.24 ID:z/IdN2wF0
雪歩「正直今では後悔してる。小説家って、誰でもなれるんだよ? 死刑間近の死刑囚だって、ペンと紙があれば書ける、言っちゃえば人生最後に付くべき仕事なの」

雪歩「そんなのに20にも満たないうちからなって、今ではお金が欲しいから惰性で書いている。キラキラした日々も、いつの間にかくすんじゃって」

真「何言ってんだよ。今からでも取り戻せるだろ?」
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 23:12:54.21 ID:z/IdN2wF0
響「なぁハム蔵、知らないうちにあずささんがねぇねぇになってたぞ」

 ロケから帰ってくると、時間が経っていて、あずささんとにぃにぃが結婚して、それで一週間後に自分達はまた消える。うぐぐ……、色々ありすぎて理解が追いつかないぞ。

響「家族の皆はどうしているんだろうな……」
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