308: ◆IsBQ15PVtg[sage]
2013/02/04(月) 04:16:25.72 ID:qFLkEode0
お待たせしました。
今回の分を投下いたします。
309: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:18:17.30 ID:qFLkEode0
黒板脇の引き戸が大きく開いていた。
床板の上には、大きく折れてひしゃげたイーゼルの残骸が転がっている。
その脇で息を荒げながら、開かれた先の闇を見つめている黒崎。
310: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:19:27.45 ID:qFLkEode0
黒崎「……ごくり……」
初春「…………」
311: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:20:15.82 ID:qFLkEode0
黒崎「…………」
左足を一歩室内に踏み込ませる。
312: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:20:58.44 ID:qFLkEode0
313: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:21:34.25 ID:qFLkEode0
初春「ひっ!?」
一瞬、全身をびくつかせた。
顔を引き攣らせながら、一歩、また一歩と後ろずさる。
314: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:22:38.31 ID:qFLkEode0
見たところ、中高生の男子といったところだった。
金色に近いぐらいに茶色に染めた髪を、カチューシャでかきあげていて。
緑のウインドブレーカーの上に羽織られているボタンのない紺の学ランにズボン。
両人とも知らない学校の制服だ。
315: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:23:54.56 ID:qFLkEode0
黒崎(……床を踏み外して階下に落ちた……とかな……)
考えられないことではない。
316: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:25:32.23 ID:qFLkEode0
黒崎「…………」
それ以上――何も言えなかった。
317: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:26:34.97 ID:qFLkEode0
黒崎(まさか……あの児童霊とかに追われていたっつーのか!?)
入ってきた出入口に、ふと目を向ける。
誰かが入ってくることはおろか、空気が流れ込む気配すらない。
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