過去ログ - 心理定規「スクールは私が建て直す」
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161:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 15:36:30.58 ID:8rHYgbYP0
ここまでか。
そう思った瞬間、ファイブオーバーの横っ面に、夥しい量の銃弾の雨が飛んでくる。
スゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
162:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 15:41:37.48 ID:8rHYgbYP0
ステファニーは未だ止まっているファイブオーバーを見る。
試作段階ということもあり、AI機能がまだ不完全なのだろう。予想外の攻撃を受けるたびに対応策を計算するが、
答えを導き出すまでに少しだけ時間が掛かり、その間はファイブオーバーの動きは止まるらしい。
163:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 15:47:35.64 ID:8rHYgbYP0
ステファニーの脳裏にかつて戦ったとある少女の面影が思い浮かぶ。
窒素を利用して怪力のような能力で挑んできたあの少女は、覚悟を秘めた瞳でステファニーに挑み、そしてステファニーを打ち負かした。
あの少女は、誰かを守るための覚悟を秘めていた。
164:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 15:50:12.54 ID:8rHYgbYP0
戦局は厳しかった。猟犬部隊とファイブオーバーの二勢力を相手に、迎電部隊だけでは勝機は薄い。
そこで加勢したのはスクールの主要メンバーにして絶賛負傷中のステファニーだけだ。
ステファニー(もう軽機関散弾銃を打てるのもせいぜい一回ぐらいですね。それまでにどうにか対策を立てないと!)
165:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 15:53:49.86 ID:8rHYgbYP0
勝機を見出したステファニーは無線を利用して迎電部隊全員に通達する。
ステファニー「私が囮になってファイブオーバーを実験場中央の大穴に引き寄せます、それまで猟犬部隊の相手を。
合図を出したら一斉射撃お願いします!」
166:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 15:56:04.37 ID:8rHYgbYP0
すぐ遅れてファイブオーバーのレールガンが放たれ、ステファニーが走った軌道に沿って銃弾が注がれるが、
さすがに己の真下までは攻撃が届かないようだった。
ステファニーはすぐさま起き上がると、またしても走り出し、ファイブオーバーの真下を抜けると、第一層に広がる大穴のすぐ隣へと近寄る。
167:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 15:58:05.67 ID:8rHYgbYP0
ステファニー「今です!」
そうステファニーが叫ぶと、猟犬部隊と交戦していた迎撃電部隊が一斉にファイブオーバーへと各々の武器を向け、一斉射撃する。
銃弾が、手榴弾が、ロケット弾までもが撃たれ、吸い込まれるかのようにファイブオーバーの背中へと飛んでいく。
168:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 16:02:28.36 ID:8rHYgbYP0
削板「くぅおんのおおおお!」
両腕をクロスさせて頭部を守るように走り、削板は垣根目指してダッシュする。
だが、宙に浮かぶ結晶により有効範囲を拡散された殺人光線は第三層の実験場ほぼ全体を覆っている。
169:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 16:05:41.09 ID:8rHYgbYP0
削板「〜〜〜っ! 根性おおおおぉぉぉぉ!」
痛みに耐え、ようやく光線の弾幕を突き破った削板を迎えたのは垣根の両翼と石剣の三連撃だった。
削板はそこでさらに前へと加速し、両翼の攻撃が削板のすぐ後ろへと下ろされる。
170:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 16:07:33.66 ID:8rHYgbYP0
爆音と共に二つの影が心理定規と杉谷の横で下から上へと通りすぎる。
影は第二層全体に衝撃波を生み出し、心理定規を押さえつけていた杉谷がのけぞる。
心理定規「くっ!」
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