193:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 20:20:22.02 ID:l9ykQD6T0
決してひき剥がせないそれはもう自分の一部であって、嫌だとは思う。
しかし、もしもそれを失って、自分は自分でいられるのだろうか、
自らが憎むこの空気を、身の回りから消去して、自分は呼吸ができるのか、
194:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 20:23:20.89 ID:l9ykQD6T0
ここは遊郭、籠の中。
この中で生きてきたし、これからもずっとそのはずだ。
195:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 20:27:09.75 ID:l9ykQD6T0
二
「遊郭ですか……」
真之丞が答えた。
196:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 20:30:27.85 ID:l9ykQD6T0
「そうなれば、ここへは来ることもありませんな」
少し意地の悪い問いをしてみる。
ささやかな仕返しだ。
197:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 20:34:02.42 ID:l9ykQD6T0
「真、あなたの躰のことは、
私が一番良く知っているのですよ。
それはもう、隅々まで……」
198:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 20:38:01.43 ID:l9ykQD6T0
これ以上駄々をこねるとまずいなと思い、真之丞は座った。
「話を変えましょう」
199:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 20:41:48.32 ID:l9ykQD6T0
「興味深い話です。
それで、どう退治したのですか?」
200:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 20:45:53.82 ID:l9ykQD6T0
「時に真?」
「はい」
すぐに答える。
201:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 20:50:30.01 ID:l9ykQD6T0
「見抜けない私だと思ったのですか」
驚いた。
202:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 20:54:43.99 ID:l9ykQD6T0
初めて貴音にされた時を思い出す。
あまりの気持ちよさに、気を失ってしまったのだった。
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