210:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 21:27:19.75 ID:l9ykQD6T0
本当なら本人でやるべきことなのだが、
息子はたぶらかされている。
あのような精根尽きかけた様を見ては、焦るのもしかたない。
211:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 21:30:13.70 ID:l9ykQD6T0
四
最近良くここへ来る。
212:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 21:34:27.80 ID:l9ykQD6T0
「案ずるな、遠くまで上手く逃げられれば。
仕損じて追手がかかっても、
この剣の腕があれば、なに、めったなことで斬られはせん」
213:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 21:37:25.16 ID:l9ykQD6T0
「私は、怖いのです」
「いつまでもそうではいられまい。
214:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 21:40:46.08 ID:l9ykQD6T0
五
河原では、二人の男が対峙している。
215:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 21:44:49.72 ID:l9ykQD6T0
心配するそぶりは露ほど見せずに千早太が言った。
傍らの石ころを蹴る。
216:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 21:49:04.16 ID:l9ykQD6T0
「千早太と、みきに任せる」
「それが良い」
217:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 21:53:09.26 ID:l9ykQD6T0
「あ、あの、私たちは……」
女の方が消え入りそうな小声で話すのを、
隣の武士が続けた。
「単なる旅の者。
218:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 21:57:05.62 ID:l9ykQD6T0
次の瞬間、居合いが閃く。
「というのは嘘だ」
間一髪でかわしながら、言う。
219:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 22:01:48.82 ID:l9ykQD6T0
その直前で止めた。
「俺の負けだ」
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