37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/21(月) 22:24:40.52 ID:sMurzLOZ0
  
 「いざあ、到着」 
 そう言った千早太の前には今しがた、 
 用を足し終えたあの男が立っていた。 
  
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/21(月) 22:30:41.64 ID:sMurzLOZ0
  
 二つ目の矢をつがえ、射ようとする男。 
  
 真之丞は大股で駆け、間合いを詰める。 
  
39:注です[saga]
2012/05/21(月) 22:38:37.40 ID:sMurzLOZ0
  
 [補注] 
  
 まず、矢避けですが、特別なことではありません。 
 直線的にしか飛ばないので、軌道を見切って半身になれば矢は自然と脇を逸れていきます。 
40:すみません、注2です[saga]
2012/05/21(月) 22:44:48.24 ID:sMurzLOZ0
  
 [補注2] 
  
 刀身が抜けたところで手首を返したのは、下からの居合斬りだからです。 
 この時代の刀は打刀なので、腰には刃を上にして差します。 
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/21(月) 22:46:09.07 ID:sMurzLOZ0
  
 残るはもう一人、 
 こちらも一人……。 
  
 一対一。 
42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/21(月) 22:51:24.25 ID:sMurzLOZ0
  
 静かだ、と男は思った。 
  
 しかしそれが自分の後ろだけだと気がつく。 
  
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/21(月) 22:54:21.13 ID:sMurzLOZ0
  
 ふうと息をはく。 
  
 千早太はどうなった。 
  
44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/21(月) 22:57:20.82 ID:sMurzLOZ0
  
 「しかし、うまく当たったものだ」 
 それについては真之丞も感心せざるをえない。 
 「悪運の強いやつめ」 
  
45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/21(月) 22:59:26.72 ID:sMurzLOZ0
  
 「あの!」 
 はるかが、忘れてもらってはかなわぬといいたげに、 
 抗議の声をあげた。 
  
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/21(月) 23:01:40.33 ID:sMurzLOZ0
  
 三 
  
 「結局、某の払いになったではないか」 
 千早太が口をとがらせて言う。 
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