1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]
2012/08/16(木) 07:48:50.85 ID:DeNa+wh1o
 
  
 ―― 
 ――― 
  
  
  
 かみさま『オヌシに魔法をくれてやろう』 
  
 紬「えっ」 
  
 かみ『金を持つ家に生まれ、かけがえのない仲間も得て、ならば次に望むものは魔法じゃろ?』 
  
 紬「えっ」 
  
 神様『しかし不老不死になどなられても困る。他人にのみ作用する魔法を、一人に二度きりの魔法を貴様にくれてやろう!』 
  
 紬「えっ」 
  
 神『二度とはすなわち、一度目で魔法をかけて二度目で魔法を解除するということだ。詳しくはこの説明書を読め』ピラッ 
  
 紬「えっ――」 
  
  
  
 ――― 
 ―― 
 
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]
2012/08/16(木) 07:49:32.82 ID:DeNa+wh1o
  
  
  
 紬「……酷い夢を見た」 
  
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]
2012/08/16(木) 07:50:25.52 ID:DeNa+wh1o
 ◇ 
  
  
 紬「――菫ー、すみれー」 
  
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]
2012/08/16(木) 07:51:18.12 ID:DeNa+wh1o
  
  
 紬「……『今から裸で私の部屋を掃除してきなさい』」 
  
  
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]
2012/08/16(木) 07:55:10.85 ID:DeNa+wh1o
  
 呆けた菫を見て、ほっと一息。どうやら『解除』は成功したみたい。 
 実に簡単すぎる解除方法。もちろん解除なんて簡単なほうがいいんだけど、これまた『誤爆』する可能性もありそうだよね。 
 ……ううん、きっとそっちのほうがいいんだ。 
 魔法に頼って得たものなんて、所詮は一時の幻。誤爆してあっけなく全てが無に帰ってしまうくらいのリスクを常に抱えておくくらいしないと、高望みしちゃいかねない。 
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]
2012/08/16(木) 07:56:05.52 ID:DeNa+wh1o
 ◇ 
  
  
 ――駅の改札口を抜け、階段を下りてすぐ。その目の前の道は、私と唯ちゃんの最初の接点。 
 念には念を入れて電車を一本早めて、私はこっそり唯ちゃんを待つ。 
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]
2012/08/16(木) 07:57:20.52 ID:DeNa+wh1o
  
  
 唯「……ふ、ふつつか者ですが、よろしくお願いします……///」 
  
 紬(いよっしゃあああああああああああああ!!!) 
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]
2012/08/16(木) 07:58:56.47 ID:DeNa+wh1o
 ◇ 
  
  
 ――私は、急いだ。 
  
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]
2012/08/16(木) 08:03:27.43 ID:DeNa+wh1o
 ◇ 
  
  
 ――その日の最後、部活の時間。愚かな私は、馬鹿な考えを行動に移してしまった。 
  
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