過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/11(火) 11:49:50.47 ID:Id582b34o

 背筋が粟立つのを感じた。僕は扉から少し離れた。ひどく気味の悪いものを見たような気分。
 なぜ、どこにも繋がっていない扉に鍵がかかっているんだろう。開けるための扉に、なぜ鍵がかかっているんだろう。
 ひどく不安な気持ちになる。その気持ちを振り払うために、ことさら明るく考えようとした。

以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/11(火) 11:50:31.74 ID:Id582b34o

 中庭のヒーローショーは既に終わっていて、悪役の着ぐるみが風船を配っている。
 小さな子供たちが風船にはしゃぐ様子を見て、姪がうずうずしていたようだったので、「もらっておいで」と声を掛ける。
「いいの?」という顔で僕を見上げてから、少しの間逡巡していたが、彼女は結局駆け出した。

以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/11(火) 11:53:04.43 ID:Id582b34o

 彼は展示場の二階の窓からこちらを見下ろしていた。僕は強い動悸に襲われた。
 
 気味の悪い感触がふたたび鎌首をもたげる。
 その顔には見覚えがあった。
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/11(火) 11:54:08.66 ID:Id582b34o

 ふと、手のひらを掴まれて全身がびくりとこわばった。

「……ほんとに、大丈夫?」

以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/11(火) 11:55:32.93 ID:Id582b34o

 いずれにしろ、どうでもいい――と僕は考えることにした。
 僕にはどこかに気をそらしている余裕なんてない。
 姉と父母の関係は、日ごと険悪になっていく一方だ。

以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/11(火) 11:55:59.61 ID:Id582b34o
つづく


26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/09/11(火) 15:17:40.60 ID:tCUMrUCSO

前置きイタかったけど、本編はなかなか良いな


27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/09/11(火) 19:25:51.15 ID:oyz6xZIIO

様子を見ようか


28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/09/11(火) 23:48:02.84 ID:9sqZ4/VE0

おもしろい


29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2012/09/12(水) 20:27:18.11 ID:U2Sgx2kDo
あれ、この書き方はもしかして…


30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/12(水) 22:46:25.35 ID:rI6aBzuyo

◇四


 ヒーローショーの翌日はバイトがあった。
以下略



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