過去ログ - 雪歩「その手」
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34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:06:34.38 ID:+1h5mk+to

たぶん、決定打。

でも、これでいいんだ。

以下略



35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:07:11.65 ID:+1h5mk+to

その作業を一通り終えると、私は何気なしに外の薄暗い通路を見た。

慌ただしく行き交う案内係や給仕係の人。

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36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:07:42.45 ID:+1h5mk+to

「なあ雪歩」

プロデューサーの声が私を引き戻す。

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37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:09:18.35 ID:+1h5mk+to

「プロデュースがダメでも、現場やレッスンについて行くくらいはいいだろ?」

それくらいなら負担にはならないかな。

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38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:10:15.38 ID:+1h5mk+to

思わず叫んだ。

「どうして? どうしてそこまでしてくれるんですか?」

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39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:11:03.94 ID:+1h5mk+to

「また、その先を教えてくれないか。
雪歩がいないとダメみたいなんだ、俺」

目の奥が急速に熱を帯びていく。
以下略



40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:12:02.61 ID:+1h5mk+to

―――

「ありがとうございました」

以下略



41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:12:41.38 ID:+1h5mk+to

「もう笑った」

そう言ってプロデューサーは前を向き直す。

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42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:13:21.44 ID:+1h5mk+to

「どうしたんだ。おいてくぞ」

気が付くとその背中は、もう扉の前にいた。

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43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:14:27.99 ID:+1h5mk+to

「それと、忘れ物」

プロデューサーはそう言うと、どこからか、あのハットを取り出して、私の頭に乗せた。

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44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:15:37.34 ID:+1h5mk+to

外では少し冷たい風が吹いていた。

でも柔らかい、秋の風。

以下略



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