過去ログ - 杏子「ホグワーツ?」
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112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/03(水) 11:03:02.15 ID:X0qTmPMjo
 ピーブズよやっかいなのは、管理人のアーガス・フィルチだった。
一日目の朝から、三人は根性悪のフィルチにみごとに大当たりしてしまった。道に迷ったといっても信用しない。
わざと押し入ろうとしたに違いない、地下牢に閉じ込めると脅された。
その時は杏子が必死で言い訳したおかげで見逃された。

以下略



113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/03(水) 11:04:37.05 ID:X0qTmPMjo
 やっとクラスへの道がわかったら、次はクラスでの授業そのものが大変だった。
魔法とは、ただ杖を振っておかしなまじないを言うだけではないと、三人はたちまち思い知らされた。

 水曜日の真夜中には、望遠鏡で夜空を観察し、星の名前や惑星の動きを勉強しなければならなかった。
週三回、ずんぐりした小柄なスプラウト先生と城の裏にある温室に行き、「薬草学」を学んだ。
以下略



114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/03(水) 11:05:40.72 ID:X0qTmPMjo
 マクゴナガル先生はやはり他の先生とは違っていた。逆らってはいけない先生だというさやかの勘は当たっていた。
厳格で聡明そのものの先生は、最初のクラスにみんなが着席するなりお説教を始めた。

「変身術は、ホグワーツで学ぶ魔法の中で最も複雑で危険なものの一つです。
いいかげんな態度で私の授業を受ける生徒は出ていってもらいますし、二度とクラスには入れません。初めから警告しておきます」
以下略



115:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/03(水) 11:06:56.94 ID:X0qTmPMjo
 みんなが一番待ち望んでいた授業は、「闇の魔術の防衛術」だったが、クィレル先生の授業は肩すかしだった。
教室にはにんにくの臭いがプンプン漂っていた。噂では、これは先生がルーマニアで出会った吸血鬼を寄せつけないためで、
いつまた襲われるかもしれないとビクビクしているらしい。
クィレルの話では、ターバンはやっかいなゾンビをやっつけたときアフリカの王子様がお礼にくれたものだということだった。
生徒たちはどうも怪しいと思っていた。というのは、中沢が、はりきって、どうやってゾンビをやっつけたのかと質問すると、
以下略



116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/03(水) 11:08:35.31 ID:X0qTmPMjo
 三人にとって金曜日は記念すべき日になった。大広間に朝食に下りて行くのに初めて一度も迷わずにたどりつけたのだ。

「今日は何の授業だっけ?」オートミールに砂糖をかけながら、まどかがさやかに尋ねた。

「スリザリンの連中と一緒に、魔法薬学。スネイプはスリザリンの寮監よ。
以下略



117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/03(水) 11:10:25.62 ID:X0qTmPMjo
 下手な字で走り書きがしてあった。

 親愛なるまどか、さやか、杏子
 金曜日の午後は授業がないはずだね。よかったら三時頃お茶に来ませんか。君たちの最初の一週間がどんなだったかいろいろ聞きたいです。ほむらも誘ってみてください。ヘドウィグに返事を持たせてください。 ハグリッド

以下略



118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/03(水) 11:12:15.11 ID:X0qTmPMjo
 フリットウィックと同じく、スネイプもまず出席を取った。出席をとり終わると、先生は生徒を見わたした。
ハグリッドと同じ黒い目なのに、ハグリッドの目のような温かみは一かけらもない。
冷たくて、うつろで、暗いトンネルを思わせた。ほむらちゃんと同じ目だ――まどかはこう考えて、その考えを追い出すように頭を振った。ほむらちゃんは優しい――

「このクラスでは、魔法薬調合の微妙な科学と、厳密な芸術を学ぶ」
以下略



119:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/03(水) 11:13:45.45 ID:X0qTmPMjo
 スネイプが突然、「暁美!」と呼んだ。

「アスフォルデの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを加えると何になるか?」

 なんの球根の粉末を、なにを煎じたものに加えるって???
以下略



120:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/03(水) 11:15:29.20 ID:X0qTmPMjo
 その後は生徒を二人ずつ組みにして、おできを治す簡単な薬を調合させた。
長い黒いマントを翻しながら、スネイプは生徒たちが干しイラクサを計り、ヘビの牙を砕くのを見回った。
どうもお気に入りらしいマルフォイを除いて、ほとんど全員が注意を受けた。
マルフォイが角ナメクジを完璧にゆでたからみんな見るように、とスネイプがそう言った時、
地下牢いっぱいに強烈な緑色の煙が上がり、シューシューという大きな音が広がった。
以下略



121:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/03(水) 11:17:49.46 ID:X0qTmPMjo
「バカ者!」

 スネイプが怒鳴り、魔法の杖を一振して、こぼれた薬を取り除いた。

「おおかた、大鍋を火から降ろさないうちに、山嵐の針を入れたんだな?」
以下略



122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/03(水) 11:19:37.89 ID:X0qTmPMjo
 一時間後、地下牢の階段をのぼりながらまどかはほむらに勇気を振り絞って声をかけた。

「た、大変だったね。こ、この後さやかちゃんと杏子ちゃんとマミさんとハグリッドに会いに行くんだけど、ほむらちゃんもどう?」

「いいえ、結構よ。お構いなく」ピシャリと言うとほむらは寮に帰っていった。
以下略



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